第31話 第五章【人間の怖い話】クレーマー#6
ぽち『皆さんこんばんは、ぽちです。最近また更新が遅くなってしまい申し訳ございません。
最近、深夜アニメが始まったのでそれを観るのに夢中で・・・。』
白夜「おいwww鬼と戦うあれか。」
ぽち『そうあれ。ちなみに主人公兄妹よりもう一人の兄弟の方が推しですwww弟派ですwww』
白夜「わし、兄派www」
ぽち『わし、その兄弟がいちゃいちゃするのみたいwww
まぁ、今回もまた鬼とは関係ない、人間の怖い話をお送りいたしますね。皆さん、こんな話はいかがですか?』
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家に警察の人と鑑識の人がくるなんて、思ったことがなかった。
刑事さんが三人、鑑識の男性が一人、男子高校生が四人・・・・。変な組み合わせだけど、なんだかとても頼もしかった。
刑事さんには詳細を詳しく話した。クレームの電話はここ一か月以内に来た事、クレーム内容は商品についてとかではなく、俺個人に関するクレームであったこと。
「女性は若い女かわかりますか?」
『いえ・・・若いとも年をとっているとも思えなくて・・・。その中間・・・というか・・・。』
刑事さんは三人いて、その中で一番上の立場の人が海堂慎太郎さん。神奈川県警捜査一課の刑事さんだ。彼がうんうんと頷きながら聞いてくれた。
『あ・・・すみません・・・。何かお茶用意します・・・。』
「あ、お構いなく。」
でも、何かしないと落ち着かなかった俺は、立ち上がってお茶の用意をしようとした。すると、ブーっと、携帯のバイブ音が鳴った。
俺はその瞬間、ビクッと体が強張った。ガチャンと用意していた食器やカップを床に落としかけたのを、刑事さんの息子さんである翔二君がすぐに庇ってくれた。
「だ、大丈夫・・・・・」
『う、うん・・・。』
心臓が跳ね上がるように鼓動が早かった。怖い・・・。
俺はすでに電話が怖かった。
海堂さんが俺の携帯の中身を見た。
「志藤司さんと書いてあります。」
『あ・・・。俺の上司です・・・。』
俺は、急いで電話に出た。
【あ、村重か?俺だけど。】
志藤さんの声を聞いて、俺は心の中でほっとしていた。
『志藤さん・・・・。』
志藤さんは優しかった。俺を気遣う言葉を言ってくれて、俺を心配してくれた。
【室長も心配していたぜ。まぁ、こっちのことは心配しなくていいから、まずはゆっくり休め?】
いつもと変わらず優しい志藤さん。声を聞いて俺は安堵した。
『はい、ありがとうございます。』そう言って、俺は電話を切った。
「お知合いですか?」
『あ、はい。上司です。今回のクレームの件で俺に休みをくれた人です。
入社してからずっとお世話になっている人です。』
「そうですか・・・。」
海堂さんはそれ以外深くは訊いてこなかった。
するとまた、電話が鳴った。今度はまた非通知だった。俺は、心臓がバクンと波打った。
手が震える・・・。
その瞬間、肩にそっと手を置いてくれたのは巡査部長の丹波直樹さんだ。
「最初に出るときの”はい”くらいで声を出すだけでいい。後は相手に勝手に喋らせておいてください。
ある程度・・・十秒くらいでいいです。相手の声をそれなりに認知できたら、電話を切っていただいて構いません。
無理そうでしたら、俺が代わりますので。」
丹波さんはそう言ってくれた。その後、俺は海堂さんの方を見ると、海堂さんは逆探知をする準備をして、俺に頷いてくれた。
俺はまた、これからクレームの女からの電話を取る・・・・。
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ぽち『はい、今日はここまでです。さて、戦いはここからですね。逆探知がうまくいくといいんですけど。』
白夜「うまくいかなかったら犯人捜し振出しに戻るのかね。」
ぽち『いや、対応しているのは慎太郎さんですよ?うまくいかなくても、他の方法ですぐに対応しますよ。
次回で解決できるかな。なるべく早く更新できるように努めますね。それでは皆さん、おやすみなさい。』
第31話/END




