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Good Nigtmare  作者: ぽち
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第24話 第四章【不思議な話】ぬいぐるみの初恋#11

 ぽち『皆さんこんばんは、ぽちです。この間、やっとの思いで海堂翔二の事件ノートを多分、半年ぶりで投稿できたかと思います・・・。

 皆様、お待たせして申し訳ございません。』


 白夜「まぁ、最近仕事で忙しかったみたいだもんね。年末年始も仕事で休みは1月3日しかなかったんでしょ?」


 ぽち『そうなのよ、若干年末年始は死んでましたよ・・・。

 さて!!でも気持ちを切り替えていきましょう!!それでは、この間の続きをご覧ください。皆さん、こんなお話はいかがですか?』

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 「何しているんだよ。」


 俺の言葉であの女と椿が振り向いた。


 「は・・・?誰・・・?」


 あの女が驚いた顔をしている。バイトの面接のときは特に何も気にされなかったけど・・・やっぱり、ぬいぐるみだって分かってしまったのだろうか・・・・。


 だけど、そんなことは関係ない。椿を守ると決めたんだ。


 「この間から見かけていたけど、お前その子の事虐めているだろ?

 目に余るんだよ!!いい年した大人が恥ずかしくねぇのかよ!?」


 俺はビシッと言ってやった。


 「は?虐めとか人聞き悪いこと言わないでよ。これはね、指導よ!!指導!!

 私の方が先輩なんだからね!」


 それを聞いた俺は眉間に皺を寄せた。


 「そうかよ、でもお前の言い方は傍から見たら、指導じゃなくて虐めか、もしくはパワハラにしか見えねぇよ。」


 俺は皮肉たっぷりに言った。やっぱりあの女は嫌な顔をし始めた。


 「虐め?パワハラ?何の証拠があるのよ?

 逆に指導しているのにそんなことで何もかも虐めやパワハラに仕立てられるの迷惑なんですけど。

 こんなんじゃ誰も指導できなくなるじゃない!!」


 あの女は俺を睨みながらもいつも椿にひどいことしている目ではなかった。

 これは・・・男を手玉に取ろうとしている顔だ。元こいつが持ち主だったぬいぐるみの俺ならわかる。

 こいつは男が来ると自分が不利になるようなことはせず、色仕掛けとかをして落とそうとしている顔だ。

 俺はそんなことに騙される男じゃない。ちゃんと証拠だって用意している。


 「ふん、じゃあお前らの会社にこの動画観せればパワハラなのかそうでないのかわかるよな?


 確か、お前の所って、仕事の事を相談できる部署とかあったよな?

 でかい会社だしあるはずだよな?」


 俺は蛍が虐められているところを何度も目撃して、その証拠集めとしていくつも動画や録音したものを持っていた。


 それを見たあの女は顔を真っ青にしていた。


 俺は真っ直ぐあの女を見ると、あの女は椿を人睨みした後逃げるようにその場から逃げて行った。


 『あ・・・。』


 椿が俺の方を見た。その瞬間、俺はドキッとした。


 「だ、大丈夫かよ・・・・。」


 『は、はい・・・。ありがとうございます・・・。』


 俺はこの機を境に訊いた。


 「いつもあの女に虐められているのか・・・?」


 訊いたとき、椿はすごく暗い顔をした。


 『入社する前の試験の時、私の方が成績が良かったみたいで・・・彼女がもともと希望していた部署に私が決まったの・・・。

 彼女は自分の希望している部署には入れなくって・・・だから・・・、多分それが原因みたいで・・・。』


 椿がそう話してくれた。


 「何だよそれ。完全に逆恨みじゃねぇか・・・。」


 俺は呆れた顔をした。


 『あ、あの・・・私は椿っていうの・・・。あなたは・・・?

 見た感じ・・・ハーフっぽいね・・・。でも、日本語上手だね・・・。』


 「ローズ・・・あ!!」


 俺は思わず、本名を言ってしまった・・・。椿はハッとした顔をしていた。


 バレた・・・と、思ったが逆に目を輝かせていた。


 『ローズ君っていうの・・・?素敵な名前だね!!』


 椿が嬉しそうな顔をして、そう言った。


 「そ、そうか・・・!?」


 『うん!!』


 さっきまで暗い顔をしていたのに・・・もう元気だ・・・。

 俺は少しほっとした・・・。

 そして、帰ってきたとき、椿が嬉しそうな顔をして家に帰ってきた。


 『ねぇ、ローズ君達聞いて?今日ね、ローズ君と同じ名前でローズ君達にとても似ている男の子と友達になれたんだよ・・・?


 残念ながら、携帯は今修理中で、連絡先までは訊けなかったけど・・・・私の会社の近くで建設のお仕事しているみたいなの・・・。


 仲良くなれるかな・・・?でも、私にこんな趣味あったら、ひかれちゃうかな・・・・?』


 椿は不安そうな顔をしていたが、俺は終始穏やかな気持ちで彼女の話を聞いていた・・・。


 この調子で、椿がまた元気を取り戻してくれることを祈った・・・。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 ぽち『はい、今日はここまでです。会社で嫌な女に虐められていた椿ちゃんにとって擬人ローズ君が現れてとても、嬉しかったんでしょうね。

 椿ちゃんの人生がこれからバラ色の人生になってくれることを願います・・・。

 さて、ぬいぐるみのローズ君と人間の椿ちゃんの恋物語・・・これからの展開に注目ですね。

 続きはまた後日に・・・。


 それでは皆さん、おやすみなさい。』


 第24話/END

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