第23話 第四章【不思議な話】ぬいぐるみの初恋#10
ぽち『皆さんこんばんは。そして、あけましておめでとうございます。ぽちです♩
本年もどうぞよろしくお願いいたします。』
白夜「今年もホラーや童話、不思議な話系を含んで沢山投稿できるといいね!!」
ぽち『頑張る!!さて、今日もぬいぐるみの初恋の続きから始めますよ!!
皆さん、こんな話はいかがですか?』
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『行ってきます・・・。』
今日も暗い顔をして椿は仕事へ行った。だが、椿にはもうそんな顔をさせないと俺は心に誓った。
俺は得体のしれない妖精に貰ったスイッチで早速人間になった。
俺はそれでまずは仕事を見つけた。建設会社でバイトとして働き始めたのだ。
本当ならばその体で椿を守りに行きたいのだが、俺が行ったことで余計あの女に恨みを買って椿がひどい目に遭うのは避けたかった。
まずは、あの女が椿にひどいことをしているという証拠集めが必要だ。その為には椿のそばに密かにいなくてはならない。
運よく椿のいる会社のビルが内装工事の依頼があり、その前からアルバイトを募集していたのを見つけ、俺は応募した。
椿には悪いが・・・住所は椿の住所にして履歴書は書いた。
でもこれで、俺は椿を見守ることができるし、もしもの時には守ることができると思っていた。
だが、あの女はここ数日間は椿に絡んでいるところを見ることはできなかった。
職場の人達にもそれとなく、あのビルの会社の人達の事を訊いてみたが、なかなか情報を得ることはできなかった。
どうしたものかと俺は思い、昼食後にトイレに行かせてもらっていた時のことだった。
女の声が聞こえてきた。
「あんたさぁ、何でまだいるの?いる意味ないんだから早く消えてよ。」
聞き覚えのある声だ。間違いない。俺を売り飛ばしたあの女の声だ。
俺は急いで小走りをしてその現場まで行った。
陰から俺は様子を伺うと、やっぱりあの女が椿に絡んでいるところだった。
『わ、私はここの社員です・・・。社員だからここで仕事しているんです。
もう仕事に戻らせてください・・・・!!』
椿が震える声であの女に言っていた。
「は?何?口答えすんの?うざいんですけど。」
『口答えなんて・・・仕事に戻りたいって言っているだけです。』
「あんたさぁ、私先輩なんだけど!!先輩にそんな口をきいて言いわけ!?」
そう言ってあの女は手を振り上げた。まずいと思った俺はもう我慢がならず、身を乗り出して二人に声をかけた。
「何してるんだよ。」
俺はあの女を睨みながら二人の前に現れた。
「は・・・?誰・・・!?」
椿もあの女もきょとんとしていた。出てきてまずいかと思ったが、俺はもう我慢できなかった。
俺は、椿を助けると決めたんだ・・・。
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ぽち『はい、今日はここまでです。ついに二人の前に姿を現すことにしたローズ君。
この先、どうなるのでしょう?ローズ君が来てくれて椿ちゃんが救われるといいんですが・・・。
続きはまた次回に・・・。
それでは皆さん、おやすみなさい。』
第23話/END




