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Good Nigtmare  作者: ぽち
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第22話 第四章【不思議な話】ぬいぐるみの初恋#9

 ぽち『はい、皆さんこんばんは。ぽちです。一昨日携帯をアンドロイドからグーグルピクセルに替えました!!アンドロイドと比べると結構大変で、難しいです(笑)』


 白夜「今年もわずかだから新年前に携帯を替えるのいいかもね。さて、今日もぬいぐるみの初恋のはなしかな。」


 ぽち『そうね。結構更新お待たせしてすみません。皆さん、こんなお話はいかがですか?』

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 部屋が急に光りだした瞬間、俺は小さい体を起こして、すぐに椿を庇った。

 すると、その光の中で女性が微笑んだ。


 「誰だお前は!!」俺は警戒しながら女性に言い放った。


 「びっくりさせてごめんなさいね・・・。私は妖精です。」


 女の言葉に俺はあっけにとられる。


 「・・・は!?妖精って・・・。お前大丈夫か?」


 俺のその言葉に怒るかと思いきや、彼女はクスっと笑った。


 「ふふ・・・みんなそう言います。でも、あなたを動かせるようにしたのはこの私です。」


 「・・・・!?」


 納得がいったわけではないが・・・、最近いきなり動けるようになったりしたのはかなり驚いている。

 何故こんなすぐに動けたのか全く見当もつかなかったのだ。まさか・・・この女が・・・?


 俺は疑うように女性を見た。


 「ごめんなさいね・・・。あなたが心配しているように私も彼女を心配しているのです・・・。」


 「彼女って・・・椿の事か!?」


 俺は女に訊いた。


 「はい・・・。彼女はあなたが見た通り、あなたの元持ち主の女に虐めを受けています。

 今年の四月に入社した同期同士なのですが・・・、あなたの元持ち主はどちらかというと派手なタイプの女性ですね。

 そして、椿は彼女とは正反対の性格で大人しいタイプの女性・・・。」


 「あ、あぁ・・・そうだ・・・。だけど、あいつも昔はあんなんじゃなかったんだ・・・。

 大学生時代に彼氏が出来てから・・・変わっちまった・・・。」


 俺は目を伏せて言った。思い出したくなかった・・・。あの女が俺を売り飛ばしたこと・・・。


 「俺を売り飛ばしただけならいいんだ・・・。なのに・・・なんで椿を虐めているのか分からねぇよ・・・!!


 あいつは変わってしまった・・・そんなことするような子じゃなかったのに・・・。」


 俺は両手で顔を覆った。


 「ローズさん、人は変わってしまうものです・・・。彼女はきっと今までの学校生活の中でいろいろな人と会ったりしていきましたが・・・あまり、彼女にとってはいい出会いでもあなたを売ったりしてしまったりした事で周りの誰かが悲しむ・・・。


 そういうのを分からなくなってしまったんでしょうね・・・。むなしい限りです・・・。


 だけど椿は違うわ・・・。椿はそういう子じゃない・・・。


 ローズさん・・・椿を救っていただけませんか?」


 「す、救うって・・・?」


 俺は首を傾げた。


 「あなたの元持ち主からの椿さんへのいじめをやめさせることはできませんか?」


 「で、できるものならやりたいよ・・・。でも・・・どうすれば・・・。」


 俺は歯を食いしばった。


 「大丈夫・・・。あなたを動けるようにしたのは私です・・・。私に任せてくれませんか・・・?

 もちろん・・・無理強いはしません。あなたが椿を救いたいという思いがあれば、私はあなたに力を貸します。

 どうしますか・・・?」


 この女は俺を試しているのか・・・?本当に椿を救いたいのか・・・?


 でも、俺だってそうだ・・・。俺を買ってくれた恩がある・・・。


 俺はその誘いにのった!!


 「構わねぇ!!どうすればいい!?」


 すると、妖精は言った。


 「それでは・・・まずはあなたを人間にしましょう・・・。」


 そう言って、彼女は手のひらを俺に差し出した。


 「え・・・?」


 その瞬間、光が放った。そして・・・・。


 「お・・・おい!ぬいぐるみの俺が・・・!!」


 他のパネルの俺が俺の姿を見て驚いていた。


 俺は自分の手を見た。まるっきり人間の手だ。


 「・・・・こ、これは・・・!!」


 「あなたを人間にします。一時的にね。もちろん、私があなたを人間にもするし、ぬいぐるみに戻します。これを渡します。」


 そう言って彼女は俺に何だかスイッチみたいなものを渡してきた。


 「そのボタンを押してみて?」


 言われるがままに俺はボタンを押すと、俺はすぐさまぬいぐるみに戻った。


 「うおっ!?」


 驚いて変な声が出た。


 「そのボタンを押せば人間にもなれるし、ぬいぐるみにも戻れます。行動するかどうかはあなた次第です。」


 「・・・・・わかった・・・。」

 俺は頷いだ。


 「俺は・・・椿を救いたい・・・。」


 「・・・ありがとう・・・。」


 そう言うと、妖精はすっと消えた。


 椿・・・俺はお前に買ってもらったという恩がある・・・。あんな女から絶対に守ってやるからな・・・。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 ぽち『はい、今日はここまでです。すごい!!ぬいぐるみにもなるし、人間にもなる!!ドラえもんの道具みたいだ!!』


 白夜「私、惚れ薬なら作れるよ!」


 ぽち『あほかwwwさて、人間にもなれるようになったローズ君。

 もしかして、ローズ君が椿ちゃんの所に来たのは運命だったのかもしれませんね。ローズ君が椿ちゃんを救ってくれることを願っています。

 続きはまた後日に・・・。長くなってすみません。

 それでは皆さん、おやすみなさい。』


 第22話/END

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