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Good Nigtmare  作者: ぽち
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第21話 第四章【不思議な話】ぬいぐるみの初恋#8

 ぽち『皆さんこんばんは、ぽちです。更新が遅くなって申し訳ございません。この間レントゲンで判明したのは左手の尺骨というところにひびが入っていたみたいでしばらくの間、パソコン打てませんでした。

 海堂翔二シリーズも少しずつしか打てませんでしたが、今は何とか打てるようになってきました。

 本日、このGood Nigtmareは更新いたしますね。』


 白夜「長かったね。約一か月ってところかな。」


 ぽち『もう少しシップは貼り続けるみたいです。さて、本日もぬいぐるみの初恋の続きです。

 皆さん、こんなお話はいかがですか?』

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 俺は椿の事を責め続けている女の顔を見上げた・・・。聞き覚えのある声だったからだ。

 顔を上げてみると・・・俺は言葉を失った。椿を責めている女は俺の元持ち主の女だった・・・。


 何で・・・!?こいつがここに・・・!?


 俺は一瞬思考が停止した。かなり動揺した。こいつに俺をフリマで売られてから半年くらい経ったっけ・・・。


 まさか、こいつと椿が同じ職場だなんて思わなかった。


 それにしても・・・・。


 俺は元持ち主を見上げた。かなり昔のあの可愛かった子供の頃とは違う・・・。


 まぁ、大人になったんだから仕方ないけど・・・言わせてもらう。昔の方が可愛かった・・・


 ばっちり化粧して赤い口紅つけているけど、全然似合わないし。はっきり言って不細工になった。


 こんな顔していたっけって思った。


 俺はあいつについこの間フリマで売り飛ばされて・・・まぁ、簡単に言えば捨てられたといってもいいだろう。


 確かあれはあいつが大学生の頃に俺は段ボールに押し込められて・・それ以降開けられもされなかったから、どのくらいの期間段ボールにいたのか思い出せないものだ。


 こんな性格悪くなっちまったんだな・・・。


 俺はもう昔俺を可愛がってくれたあの時のあいつはもういないと悟った・・・。


 「とにかく、すぐに直してよ!!」


 資料を投げつけてあいつは椿の前からさっさと去っていった。


 『・・・・・。』


 椿は黙って投げつけられた資料を拾って自分もオフィスへと戻っていった・・・。


 その後も誰にも見られないよに気を配って、椿を見ていたがあいつが毎回椿にきつく当たっているところを度々目撃した。


 どうにかできないものなのか・・・。自分のこのぬいぐるみの姿でしかできないのがもどかしい・・・。


 俺は何もできない自分の不甲斐なさに落ち込み、椿の職場を後にした・・・。


 家に帰って、俺と同志のローズたちに現状を報告した。


 「会社でいじめられているのか・・・!?椿が・・・!?」


 パネルの俺が言った。


 「ゆ、許さねぇ・・・!俺たちの椿にひでぇことしやがって・・・!!」


 「ごめん・・・。」俺は思わず謝った。


 「何でぬいぐるみの俺が謝るんだよ?」キーホルダーの俺が言った。


 「だって・・・、俺の元持ち主が椿を虐めているんだぜ?こんなの許されるはずねぇよ・・・。」


 俺は泣きそうになった。


 「何かしてあげたい・・・!!椿を助けてあげたい・・・!!だけど・・・、こんなぬいぐるみの体で何ができるんだ・・・!!」


 俺は震えながら言った。


 「何もできない・・・。こんな体で・・・何かできるなんて・・・夢のまた夢だ・・・。」


 パネルの俺が言った。


 「・・・じゃあ俺はなんだよこれ・・・。どうして動けるんだ・・・?」


 俺は震えながら自由自在に動ける自分の手を見た。


 「そんなの・・・俺達だってわからないよ・・・。」


 キーホルダーの俺が言った。


 「ごめん・・・やつあたりだ・・・。」俺は謝った・・・・。


 「いや・・・いいんだ・・・こんなのは八つ当たりにならないよ・・・。」パネルの俺が言った。


 その後、帰ってきた椿を見た。椿は俺たちの顔を見るとニコッと笑って


 『ただいま・・・。』


 と言ってくれた。だけど、表情がとても暗かった。


 あいつに・・・また何か言われたのだろうか・・・。


 夜は俺を抱いて一緒に彼女は眠りについた・・・。目を閉じて数分で彼女は眠りだしたのだ。

 余程疲れているのだろう・・・。


 俺はぬいぐるみだから・・・・彼女に何もできないのか・・・。そう思うと俺も苦しくて涙が出そうになった・・・。


 すると、急に周りが光りだしたんだ。気づいたのは俺と他の俺達だった。


 「な、なんだ!?」


 まるでアニメで言うビームみたいな光だった。しばらくの間、目を開くことができなかった。


 薄眼で開けると、光り輝く女性が俺たちの前に出てきた。


 「え・・・・!?」


 女性はにっこり微笑んで俺の元へと歩いて近づいてきた・・・。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 ぽち『はい、今日はここまでです。なんかゴッドフェアリーみたいな人が出てきましたね。』


 白夜「ピノキオみたいなお話になりそうかな。」


 ぽち『ピノキオとはまたちょっと違う話になるかな。ピノキオも十分不思議な話ですけどね。

 このあとどうなるのでしょう・・・。続きはまた後日に・・・。

 それでは皆さん、おやすみなさい。』


 第21話/END

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