第1話 第一章【童話物語】めっちゃ気の強いシンデレラ#1
ぽち『みなさんこんばんは、ぽちです。本日からぽちの小説をこのプライベッターでも投稿させていただきます。
まず、記念すべき海堂翔二シリーズ以外での小説の童話物語はめっちゃ気の強いシンデレラから投稿させていただきます。
各話に分けて投稿していきますので、みなさんが読みやすいようにできたらいいなと思っております。
私は元々小説を読むのが好きで、書くのも好きでしたので小説家になろうでもいっぱい書けたらいいなと思い、投稿させていただきます。』
白夜「てか、この気の強いシンデレラ、あんたでしょwww」
ぽち『いや、私が童話書くとそうなっちゃうのよ。
それでは、めっちゃ気の強いシンデレラ第一話、ご愛読ください。』
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昔々あるところに、美しく優しいが、とても気が強い女性が3人の姉と共に山奥で暮らしておりました。
彼女の名前はシンデレラ。家事全般得意で、料理もお手の物でした。
彼女は母親を流行り病で亡くし、父が男手一つで育てようとしてくれましたが、程なくして新しい嫁を迎えました。
義母であるその女性はシンデレラに優しくしてくれましたが、連れ子である3人の姉はシンデレラに対してよく思っておりませんでした。
ですが、何事もなく暮らすことができていましたが、その生活も束の間、一変してしまい、父もそして義母も流行り病で一年前に亡くなりました。
父と義母から遺産相続はシンデレラにと遺書が見つかってから姉たちの態度は一変。
シンデレラに対して酷いいじめや嫌がらせをしたり、義妹という理由でまるで召使いのような扱いをしてきました。
本来ならばシンデレラは家を出ていこうと考えましたが、遺書にはこうも書かれていました。
「お姉ちゃんたちをよろしくね」と。
自分に優しくしてくれた義母の最後の願いだと受け取ったシンデレラは義姉たちをやしないながら、遺産だけに頼っちゃいけないと思い、仕事を始めました。
「シンデレラ!!シンデレラ!!」
義姉たちがシンデレラの都合を関係なしに呼ぶのは日常茶飯事でした。
『なによ、うるさいわね。』
朝のアルバイトを終えて帰ってきたら早速呼び出しです。
「朝食はまだなの!?」
『さっき仕事から帰ってきたばかりなんだからまだに決まってるでしょ。
てか、私は仕事しているんだからあんたらで用意してもいいんじゃないの!?』
「私らの奴隷の分際で偉そうな口を叩いてるんじゃないわよ!!あんた何様!?」
もう、親が死んだら彼女たちはシンデレラを奴隷扱いしていました。
ですが、こんな言葉ではくじけないのがこのシンデレラです。
『お前が何様だよ』
「レナ様よ」
『2〜3回死んどけよ。』
とまぁ、このような口喧嘩もこのシンデレラたち姉妹にとっては日常茶飯事でした。
そんなある日、シンデレラは義姉にアップルパイが食べたいと我儘を言われ、仕方無しに材料を買いに市場へ行ってきました。
そんなときに一人の少女がフラフラになって歩いていました。
「誰か・・・食べ物をください・・・分けてください。」
やせ細っている少女は今にも倒れそうな勢いでした。
「金は持っているのか?」
「あ、あの・・・このくらいしか・・・」
「はぁ!?こんなの米粒一粒にもならないよ!!帰りな!!」
店の主人が虫を払うようにその少女を追い返しました。
『・・・・。』
少女はお腹を抑え、震えながらうずくまりました。ここにも心無い人間が少女に邪魔だと言って突き飛ばしました。
『・・・・りんごでいい?』
見てられなくなったシンデレラは先程買ったりんごを少女に渡します。
少女は貪るようにりんごにかぶりつきました。
『あー、こらこら、そんなにがっつくと喉に詰まるわよ。』
そう言いながらシンデレラは彼女の頭を撫でました。
りんごを一つ食べて満足そうにした少女にシンデレラはもう一つりんごを渡しました。
『これも食べる?』
少女は心底驚いた顔をしました。
「で、でもそうしたら・・・お姉ちゃんの分無くなっちゃいますよ。。」
よだれをたらしながら少女は受け取りを拒否しようとしましたが、シンデレラはその小さな手にりんごをもう一つ、渡しました。
『いいよ、食べな。』
「あ、ありがとうございます」
『偉いね、ちゃんとお礼が言えて。』
シンデレラはにっこり笑い、少女の頭を撫でました。
『じゃあね。』
少女に手を振って、シンデレラはその場を後にしました。
少女はシンデレラの姿が見えなくなるまでずっと彼女の背中を見つめていました。
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ぽち『はい、今日はここまでです。少女にりんごを渡したシンデレラ。このあと彼女の身に予想外のことが起こりますが、それはまた次回お話させていただきましょう。
それでは皆さん、おやすみなさい。』
第1話/END