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Good Nigtmare  作者: ぽち
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第17話 第四章【不思議な話】ぬいぐるみの初恋#4

 ぽち『みなさんこんばんは。ぽちです。十月に入りましたね。今年も残り僅かになりました。このGoodNigtmareの小説を書き始めたり、インスタグラムで新しくアカウントを作ったり色々やりました。』


 白夜「残りも時間も楽しく使いたいね。」


 ぽち『そうだね。さて、今日のお話も前回のぬいぐるみの初恋の続きです♩ご覧ください。』

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 俺はローズ。とあるアニメキャラのぬいぐるみだ。

 俺はとある女性のぬいぐるみだったが、その人に彼氏が出来たことで俺の人生は変わった。彼氏に勧められて俺はネットショッピングで売られてしまい・・・そして、俺を買ってくれた女性のもとに今はいる。


 買ってもらってから最初の夜を今日は過ごしている。俺は、ベッドの上に座らされていた。

 すると、他の俺が話しかけてきた。


 「椿はな・・・ちょっと引っ込み思案の所があるんだ。」


 「え・・・?」


 俺は驚いた。


 「SNSではフォロワーが沢山いるが、今まで一度も友達というものをこの一人暮らしの部屋では連れてきたことがない。

 まぁ、何年か前の子供時代には同じように俺を好きな友達同士で遊んでいたりしたが、やっぱ女の子は年を重ねるごとに興味というものが別のものへと移っていくんだな・・・。」


 パネルの俺が話しかけてきた。


 「彼女はずっとずっと俺のファンでいてくれている唯一の子だよ。今じゃ俺たちのアニメなんてやっていないじゃん?」


 「あ、あぁ・・・十年位前のアニメだよな・・・。」


 「奇跡だと思わないか?」


 「え?」


 俺はきょとんとした。


 「言ったよな、俺たちは十年以上に放送されたアニメキャラに過ぎないって・・・。

 下手すりゃアニメ〇トに行っても俺たちのグッズがあるかどうかなんて分からねぇだろ?

 はっきり言ったら、今のこれからの世代の子供にだって知られていない可能性の方が高い。

 国民的アニメのちびまる〇や、昔にやった名作アニメのス〇ムダ〇クみたいに名言が残っているアニメなら今でも語り継がれているが俺たちはそこまで名言を言ったわけでもなければアニメ専門チャンネルでも何話か再放送れるかどうかわからないようなアニメだ。

 そんなアニメキャラの俺たちがあんな優しい子に拾われて大事にされているんだよ。奇跡だと思う。」


 パネルの俺が言った。


 確かに・・・奇跡だ。多分俺たちが出ていたアニメは彼女が小さいころにやっていたアニメの一つなんだろう・・・。

 今じゃ他に大人気のアニメが次々とやっていく時代だ。そこまで人気のないアニメはすぐに人々の記憶から消えてしまう・・・。

 俺たちが出ていたアニメはきっとその類だ。だから・・・本当に奇跡なんだと俺は思う。


 彼女の横でベッドで寝かされているときにそんな事考えていた・・・。


 彼女は明日は仕事らしい。俺にそんなことを話してくれた後に俺を抱きしめながら今ぐっすり眠っていた。


 「俺達を買ってくれて大事にしてくれた彼女を俺たちはちゃんと守ってあげたいよな・・・。」


 キーホルダーの俺が言った。


 「守って・・・。」


 そうだ、そうだよな・・・。彼女のように心の優しい女性は守ってあげたい・・・。

 パネルやキーホルダーの俺達と話していると俺もそんな気持ちになっていた。

 だけど、そう考えると俺たちは暗くなった。


 「でも・・・俺たちはぬいぐるみだし、パネルだし、キーホルダーだ。

 動けることができない。

 だから、彼女に何か危機が迫っても何もできないのってすごい辛いよな・・・。」


 そうだ・・・そうなんだよな・・・。

 その言葉を聞いた俺は現実を突きつけられた気がして、胸の奥がチクンと痛くなった・・・。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 ぽち『はい、今日はここまでです。

 少し切ない感じになりましたね・・・。私やこうやってぬいぐるみが好きな人にしてみればそこにいてくれているだけで嬉しいんですけどね・・・。

 ローズ君はどう思い、これからどう行動するんでしょうね。続きが楽しみです。

 また次回お会いしましょう。それでは皆さん、おやすみなさい。』


 第17話/END

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