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Good Nigtmare  作者: ぽち
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第13話 第三章【ホラー】呪い返し#4【最終話】

 ぽち『皆さんこんばんは。ぽちです。

 先日、病院の検査中にアナフィラキシーショックを起こして、昨日退院してきました。』


 白夜「大丈夫?」


 ぽち『本物の幽霊になるところでした。(笑)』


 白夜「笑い事じゃないわ。まぁ、無事でよかった。」


 ぽち『ありがとう。まぁ、この連載を始めたばかりなので死ぬわけにはいかないです。

 と、いう事で今夜も先日の呪い返しの続きです。最終話です。どうぞ、ご覧ください♩』

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 風呂場で”もう一人の自分”が現れ、そのもう一人の自分が私の首を絞めてきたことを私は話しました。


 『な、何で・・・私が自分を殺そうとしていたのか・・・わからない・・・!!』


 私はガタガタ肩を震わせながら先程体験した話をオリト君にしました。オリト君はそっと私の肩をさすってくれました。


 「・・・いずれ分かる事だから言う。この間、お前は呪われていると俺は言ったな?」


 オリト君の質問に私は黙ってうなずきました。


 「本当の事だ。お前を呪っている人間がいるんだ。だからお前最近の変な経験はそいつの呪いによる被害だったんだ。」


 『誰が・・・私を呪っているの・・・?私は・・・誰を怒らせてしまったの・・・?』


 私は恐る恐るオリト君に訊きました。


 「・・・それは・・・・。」


 オリト君が何か言おうとした瞬間、上から植木鉢が落ちてきました。


 「あぶねっ!!」


 私の頭上めがけて植木鉢は落ちてきました。オリト君がすかさず私を庇ってすぐにその場から離れさせてくれました。


 私は恐ろしさのあまり体がいまだに震えています。


 「・・・くそっ・・・!!」オリト君は歯を食いしばりました。


 「なぁ、ここは危ない。俺の家に来いよ。」


 オリト君のいきなりの誘いに私は戸惑いました。

 

 『えっ!!??』


 「来い。」


 オリト君はほぼ強引に私の手を引いていきました。


 『え!?お、オリト君・・・!?』


 わけが分らぬまま、私はオリト君に連れていかれました。


 オリト君と一緒に連れて来られた場所は、オリト君の実家である神社でした。


 「父さん。」


 オリト君が呼んだ男性が振り向きました。オリト君そっくりのイケメンのお父さんでした。


 「おう、オリト。その子だな?話していた子は。」


 「あぁ。」


 オリト君はもう、私の事をお父さんに話しているようでした。


 オリト君のお父さんは私をじっと見て、こう言いました。


 「初めまして、オリトの父です。・・・うん・・・、なるほど・・・。」


 『あ、あの・・・オリト君が私は誰かに呪われていると言っていました・・・。』私は震えながらオリト君のお父さんに言いました。


 「うん・・・そうだね・・・。しかもとても身近な人物だ。」


 『え・・・!?み、身近って・・・!?』


 「早めにやらねぇともっとひどいことになるぜ。父さん、俺も手伝うからやっちまおうぜ。」オリト君が言いました。


 「そうだな・・・、だかその前にリアちゃん・・・だっけ?

 オリトからどこまで話を聞いている?」


 『あ・・・あの・・・私は呪われている・・・。誰かに恨まれていて、その恨みが相手の生霊となって私に危害を加えていると言われました。』


 「うん、その通りなんだよ。」オリト君のお父さんは頷きました。

 「俺たちがこれからお前にするのは、呪い返しだ。」と、オリト君。

 『の、呪い返しって・・・何・・・!?』私はぎょっとしました。


 「簡単に言えば、お前を呪っているやつの呪いをそのままそいつに返すという術だ。

 それをこれからやる。」オリト君がきっぱり言いました。

 私は頭の中がパニックになっております。


 「おい、待てオリト。そんな簡単に言うな。彼女の体にもかなり負担がかかるんだぞ。」


 「だけど、これ以上嫌だろ?お前はこのままそいつに好き勝手呪われたままでいいのかよ?」


 オリト君の言葉を聞くと、それは確かに嫌でした。


 『ひ、一つだけ・・・教えて・・・?誰が・・・私を呪っているの・・・?』


 私は呪っている人間を知ってから決めようと思いました。身近な人だと言われ、家族なのかとひやひやしましたが・・・そっちの身近な人間ではありませんでした・・・。


 名前を聞いた途端、私は何故?どうして?と悲しい疑問が湧きました。


 信じられませんでしたが・・・オリト君とお父さんのやってくれている呪い返しの術を見せて貰ったおかげで、私は彼女の恨みを全て体で受けてしまいました。


 とても悲しかったです・・・。


 【なんで・・・?何でリア、あんなチビのブスが男子に人気なの!?

 私の方がスタイルも良くて顔も可愛いはずなのに!?

 あいつは私の引き立て役として隣にいさせてあげたはずなのに・・・!!

 最近はオリト君と仲良くて・・・男子はあんな奴のどこがいいの!?


 悔しい・・・憎い・・・悔しい・・・憎い・・・!!】


 そんな感情の中に現れたのは・・・親友だと思っていた杏奈の恐ろしい顔でした・・・。


 「今すぐ自分の中に返れ!!そして、二度とリアのもとへ来るな!!」


 オリト君がそう言うと、まるで少年漫画に出てくる魔法の攻撃のような光を放ち、杏奈の生霊を吹き飛ばしたのです。


 私は、杏奈の生霊が消えたと同時に倒れました。


 「リア!!」


 オリト君が私を抱きとめてくれました。涙目で私は彼を見返しました。オリト君は優しい笑顔で私の頭を撫でてくれました。


 「よく頑張ったな・・・。」


 『オリト君・・・・!!』


 私は泣きながらオリト君に抱き着いて泣きました。彼も抱きしめ返して優しく頭を撫でてくれました。


 そして、杏奈は次の日からしばらく学校を休んでいました。どうやら、大怪我をしたと噂がありました。


 その間、グループの友達から私がいない間で、杏奈が私の悪口をすごい言っていた事をその時に教えてくれました。


 何度も注意してもやめないから杏奈が休んでいる今を狙って杏奈と友達をやめない?と言われてしまいました。


 そして・・・その二週間後・・・。頭と頬や足に包帯やガーゼをつけて大怪我をした杏奈が登校してきました。

 私をものすごく睨んでいました・・・。あの時の私を襲ってきた私の顔と同じ顔でした・・・。

 やはり、あれは杏奈だったんだとやっと実感しました・・・。


 そのまま私は杏奈と絶縁状態になり、杏奈も数か月後に転校していきました。

 杏奈は私は実感なかったのですが、男子受けがいいことをずっと妬んでいたみたいで、それを他の友達にずっと愚痴を言っていたみたいです。


 何人かの友達はうんざりしていたようです。


 杏奈が転校していった後の私はというと・・・実はあの後オリト君とお付き合いするようになりました。


 この高校時代からずっと愛を育んだ私たちは結婚して、私は今、オリト君の神社の跡取りをお腹に宿しています・・・。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 ぽち『はい、おしまい・・・。友達だと思っていた子から恨まれ呪われていた主人公は本当にかわいそうです。

 主人公は人に対して恨みや妬みを感じたことのない純粋な少女だった。そんなところが全体に出ていたから男子たちからも人気があったのでしょうね。

 逆に恨んだりするよりそういう性格を見習うべきなのでは?と思うのですがそう簡単にはいかないんですね・・・。


 それでは、呪い返しのお話はここまでです。また新しいお話でお会いしましょうね。それでは皆さん、おやすみなさい。』


 第13話/END

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