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Good Nigtmare  作者: ぽち
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第12話 第三章【ホラー】呪い返し#3

 ぽち『皆さんこんばんは、ぽちです。八月も本日で終わりですね。皆さん、今年は特に暑い日が続く日が多かったですが、体調は大丈夫でしょうか?

 しっかり、水分、塩分を取り、そして食事もしっかりとってくださいね。』


 白夜「九月になっても暑い日が続くようだね。これはホラーを読んで涼んでもらいましょう(笑)」


 ぽち『私のホラーで涼んでもらえたら嬉しいです(^^)/それでは皆さん、今回も前回の続きをご覧ください(^_-)-☆』

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 「お前は呪われている。」

 オリト君のこの言葉に私はちんぷんかんぷんでした。

 『な、なにを言っているの・・・?』

 私は困りながら言いました。

 「単刀直入に言うと、お前は誰かに恨まれている。その恨みが相手の生霊となってお前に危害を加えているんだ。」


 私はどういう事か本当にわからずついには黙ってしまいました。すると・・・。


 「リア!!何してるの?!お弁当食べようよ!!」

 友人の杏奈が私のもとに来ました。


 『ご、ごめん・・・もう行くね!!』

 「あ、おい!!」


 私は逃げるようにオリト君から離れました。


 オリト君の言っていることが全くもって分からないわけではありませんでした。

 最近私が寝ているときに起こる、金縛り。彼はその事を言っているのだ。だから今も昨日もその事を彼は訊こうとしていたのだ。


 『悪いこと・・・しちゃったかな・・・?』


 このところ、昨日の事と言い寝つきが悪い。必ず金縛りが起こるのだ。

 何よりも怖いのは金縛りが来る前に床を歩くあのペタペタという音。


 オリト君は神社の跡取り息子だ・・・。やっぱり・・・相談するべきなのかな・・・?


 そんな事を今日は一日中悩んでいました。そんな事を悩んでいる間にも夜になってしまい、家に帰って晩御飯を食べてこれからお風呂に入るという時間になってしまったのだった。


 湯船に浸かりながら、私は憂鬱な気分でいました。

 顔を洗い、髪も洗い終わった頃・・・・いつもは湯気で見えない鏡が何故かはっきり自分の顔が見えました。


 おかしいなと思いました。いつもなら、湯気で鏡の中の自分なんて見えないと思うのに・・・。

 そう思って私は鏡に映った自分の姿を見つめていると・・・自分の目を疑いました。


 私の現状が正しければ疑いの目で鏡を見つめているはずです。だけど・・鏡に映った自分はそんな顔をしていません。


 むしろ・・・不敵な笑みで笑っている自分がいるのです・・・。


 その瞬間、鏡の中の私が鏡のガラスを割って右手を私の首に伸ばしてきました。


 『ひっ!!??』


 鏡の中の私が鏡の中から鏡の外にいる私の首に手を伸ばし、首を絞めてきたのです。


 『いや・・・!!助けて・・・!!』


 そして、鏡の中の私は私に向かって言いました。


 【消えろ・・・消えろ・・・!!】


 『も・・・う・・・い・・・や・・・・!!』


 泣きながら、自分の首を絞めているもう一人の自分の腕を掴み、抵抗しました。でも、抵抗すればするほど、その力はだんだん強くなりました。


 するとその瞬間・・・・。


 「消えるのはお前の方だ!!ここはお前のいる場所じゃない!!」


 オリト君の声が聞こえたのです。札みたいなのが飛んできて、それがもう一人の私に当たりました。その瞬間、もう一人の私が消えたのです。


 『・・・・げほっ!!げほっ!!』


 正気を取り戻した私は、辺りを見渡しました。


 『オリト君・・・?オリト君・・・!?』


 オリト君の名前を必死に呼びました。でも・・・ここは実家の風呂場。いるはずがありません・・・。


 震えながら風呂を出て、自分の部屋に戻ると私は部屋で泣き出しました。

 すると、コン・・・。と、窓から何か音が聞こえました。

 ビクッと体を硬直させました。が、耳元でオリト君の声が聞こえたのです。


 【外に俺がいる。出れるか?】


 驚きながら、窓の外を見ました。オリト君がいます。彼の顔を見た瞬間に泣きそうになりました。


 『オリト君!!』


 私は走って部屋を出ました。そして私は思わず彼に抱き着いてしまいました。


 『オリト君・・・!!オリト君・・・!!』


 普通なら思春期の男子です。


 ”な、なにすんだよ!?”


 て言われて、突き放されそうですが、オリト君は私の頭をなでながら抱きしめ返してくれました。


 「もう大丈夫だ。」


 そう・・・言ってくれました・・・。それから私が泣き止むまで彼は私を抱きしめてくれました・・・。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 ぽち『はい、今日はここまでです。

 なんだか、ドッペルゲンガーでしょうか?もう一人の自分が出てきましたね。』


 白夜「タイトル、”呪い返し”だよね?何?自分で自分の事を呪っているの?」


 ぽち『これだけじゃ、まだ分からないわね・・・。まだまだ恐ろしい体験がリアちゃんに降りかかりそうですね。

 ヒーローオリト君にはしっかりリアちゃんを守ってほしいですね。誰がリアちゃんを呪っているんでしょうか?

 続きは、また次回お会いしましょうね。


 それでは皆さん、おやすみなさい。』


 第12話/END 

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