第11話 第三章【ホラー】呪い返し#2
ぽち『皆さんこんばんは、ぽちです。最近仕事が忙しくて、小説投稿できていなくて申し訳ございません。
今宵も前回の続き、呪い返しの第二話をお送りいたします。』
白夜「残暑も続く今日この頃。怖い話で少しでも涼んでいけたらいいね。」
ぽち『そうね。じゃあ、今日もこんな話はいかがですか?』
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声をかけられ、肩を掴まれて驚いて振り向くと、目の前に憧れのオリト君がいます。
『な、なに・・・・?』
驚いて私は恐る恐るオリト君に返事をします。
「あ、あぁ・・・悪い。ちょっと聞きてぇんだけど。」
オリト君もなんだかぎこちない感じで言いました。
「お前、最近変わったことはないのか?」
オリト君の突然の質問に驚いてしまいました。
『変わったこと・・・。』
「例えば、最近運が悪いとか・・・。ついてないなとか・・・。」
『あ・・・うん・・・。あの・・・実は・・・。』
オリト君になら、話せる。そう思って思い切って言おうと思いました。すると・・・。
「リア~~!!」
杏奈が声をかけてこちらへ来ました。そして、来ると早速からかってきました。
「え~~オリト君、どうしたの~~??」
杏奈はさりげなく、オリト君にボディタッチしてきました。対してオリト君は少し怖い顔をして杏奈を見ています。
「悪い、やっぱいいや。」
そう言ってオリト君は私たちから離れました。と、その時・・・・。
【何かあったらすぐ俺に言え。】
そんな声が聞こえました。
『え!?』
私は驚いて、オリト君の方へ振り向きましたが、オリト君はさっさと廊下を歩いて行きました。
「何々!?どうしたの!?」
杏奈がワクワクした顔をしながら私に話を聞き出そうとします。
『な、何でもないよ・・・。』
一瞬、テレパシーみたいなのを感じ取った気がしました。耳元というより頭の中にオリト君の声が入っていった・・・そんな感じがしました。
そして、今日もこの日。私は寝ながらうなされていました。
『う~~~~ん・・・。』
私は夜中に目が覚めました。覚えていないけど嫌な夢を見た気がします・・・。
するとまた・・・。
ペタ・・・。
ペタ・・・。
足音が聞こえてきました。
最初の時は夢うつつのように感じ、何も感じませんでしたが今ははっきり感じます・・・。
やっぱりこれは足音だと・・・・。
この音が足音だと確信をすると、ベッドの横に誰かがいるのを感じるようになりました。
ペタ・・・。
ペタ・・・。
私は体を壁側に向けて、ぎゅっと目を瞑り、足音の主がいなくなるのをじっと待ちました。
視線を感じます・・・。そして、それが徐々に徐々に私の方へ近づいてくるのが分かりました。その瞬間、またズンっと体が金縛りにあい、動けなくなりました。
ひっ・・・・!!
声を出しそうになりましたが、金縛りは声をも縛るのか、運よく出せませんでした。
それにしても、ただならぬ恐怖を感じていました。
この間金縛りにあった時には、何かがヒラヒラ、ヒラヒラと泳いでいるのを見ましたが、今回は違います。
確かに女の人が私の横にいます。でも、誰なのか暗くて見えません。もとい、怖くて目も開けられません・・・。
怖くて何もできず、ただただ体を金縛りにあったまま、おとなしくして終わるのを待っていました。
ですが、この時頭に浮かんだんです。
【何かあったらすぐ俺に言え。】
オリト君の声が脳裏に浮かびました。その時、声も金縛りにあっていると思っていたのですが、声が出たのです。
『助けてオリト君!!』
泣きながらそう叫ぶと、また、バシュッと音がしました。その瞬間体が動き、顔を向けると女の人が白い霧に包まれ、消され、またその白い霧も一緒に消えていきました。
『うっ・・・うっ・・・・!!』
あまりの恐ろしさに涙が出ました。その日は一睡もできずに夜を明かしました。
『行ってきます・・・。』
気が進まないまま、家のドアを開けると・・・。
「おはよう。」
『え・・・!?』驚いて目を見開きました。オリト君がいます・・・。
『な、なんで・・・!?』
「昨日の夜、何か出たな?俺の事呼んだだろ?」
『え・・・あ・・・!!』
思わず叫んだのを思い出しました。
”助けてオリト君!!”
こんなことを言った自分を思い出し、顔を真っ赤にしました。
『あ・・・いや・・・あれは・・・』
「単刀直入に言う。」
オリト君はまじめな顔をして、私に言いました。
「お前は呪われている。」
私はこう言われてもオリト君の言葉の意味を理解できず、ただただ頭をかしげました。
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ぽち『お前はもう、死んでいる。』
白夜「キャラがちげぇwww」
ぽち『はい、今日はここまでです。いきなり何を言い出したかオリト君。でも、今までの主人公の経験からはそう言われてもおかしくない現象が次々と起こりましたね。』
白夜「オリト君は神社の跡取り息子だから、呪っているやつにどう反撃するのか楽しみだね。」
ぽち『ホラー小説がバトル小説になったりして(笑)それでは皆さん、次回もお楽しみにしてくださるとうれしいです。
それでは皆さん、おやすみなさい。』
第11話/END




