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69 本領発揮

 昨日の話合いの結果、俺のこの『水の子』を使ってポーション風呂を王宮の騎士団、王立特殊魔法部隊に設置することが決定した。


 そして俺は、シルビー先生指導のもと魔法部隊で、風呂の設置中だ。

 

 一応は騒ぎになるのを懸念し、クラメンスさんを除いた、特魔の隊員達の訓練中に行うことになった。

 クラメンスさんは、俺が作る工程をどうしても見学したい! と、ついて来たのだ。


 そして……

 何故か陛下と、エドナードさんも見学に来た。



「お風呂の大きさって今と同じで大丈夫ですか?」


「そうだねぇ、もう少し大きくできるかな? この辺りまで?」


「わかりました」


 クラメンスさんと、設置の相談をしながら進めて行く。

 風呂自体は、昨日作成し終えていたので、それをアイテムバッグから取り出し設置するだけだ。


 最近発見したのは、取り出す時にそのサイズをイメージすると、好きなサイズで取り出せるのだ。

 なんとも親切な『水の子』さんである。


「まぁ場所は後でまた動かせるんで、この辺に出しますよ?」


「よろしくお願いします! アレックスくん」



「『水の子』水の力を使って、新しい風呂に変えてーーーー」

「水を纏えーーーーーーー」



 ドスンッ!



『出来たか?』


「大丈夫そうだねえ?」



「嘘だ……ありえない……」

 床に尻餅をついてワナワナしているクラメンスさんと

「神の子の力……」何やらブツブツ呟いているエドナードさんと、

「儂は夢を見てるのか? エドナードよ?」

 と、呆け顔の陛下を、ちょっと申し訳ないが今日は、やること多いのでスルーして俺は次の作業に取り掛かる。



『アレックス次こっちだ。ここにさっきより小さめの石風呂を出してそれをポーション専用にしよう!』


 了解!


「『水の子』水の力を使って風呂を作れーーーーー」

「水を纏えーーーーーーー」


 ドスンッ!


『よし! 次行くぞ! どんどんやるぞ!』


 了解!


 シルビーここでいい?


『まぁ後で移動すればいいしな、それさぁ2つ一緒に風呂は出せないのか?』


 お! 流石シルビーくん! 

 いけるんじゃないかなあ? 

 やってみる!


『おうよ!』


 なんて念じたら良いと思う?


『水の子さん風呂2つ、よろしく!』

『これでよかろう?』


 わかった!

 んじゃ行くよ?


「『水の子』水の力を使って、新しい風呂2つ出せーーーー」

「水を纏えーーーーーーー」



 ドンッ!


 ドスンッ!


 おおおおおお! 出来た!


『出たな!』



「お、おい……我々は見てはいけない物を目にしているのか? これは夢か? 儂の目がおかしいのか?」


「無茶苦茶だな……お前ら。聖獣と神の子……絶対敵に回したくないな。これさぁ俺達、軍隊必要か? この二人いたら要らなくない?」

 クラメンスはプルプル震えながら呟く。


「クラメンスよ……申すな……」


「もう何でもありですね……」

 精根尽き果てた表情でエドナードは呟いた。





「クラメンスさん、場所の指定してもらっても良いですか? 俺、風呂動かすんで」



「あ、あぁ……すまん。今すぐいく……」



「へ、陛下、大丈夫でございますか? 椅子を用意しましょうか?」


「いや、エドナード、椅子より何か飲み物を頼めるか?」




「あ? 陛下、俺出しますよ? 果実水と紅茶どっちにします?」


「ア、アレックスすまんのう、果実水をお願い出来るか?」


「ブドウとリンゴ、桃、オレンジどれにします?」


「で、では、桃で、た、頼む……」


「クラメンスさんと、エドナードさんは? 何にします? 今日はワインはダメですよ?」


「ブドウでお願いします」

「私はオレンジを」

 シルビーはリンゴで良いよねえ?


『おう!』


「よし、全部まとめて出してみるかな?」


『おお!』



「『水の子』水の力を使って、リンゴ、桃、ブドウ、オレンジのジュースを出してーーーー」

「水を纏えーーーーーーー」


 ポッポッポッポンッ!!


「出来たーーーー」


『お主なかなか頭が働くようになったのぅ?』


 でしょう? これ同時に出来るの知らなかったからねえ。何個まで一気に出るのかなあ?

 ポーション100本とか出るのかな?


『出るだろ? ()()()()なら? 家100個とかでも出せそうだけどな。お主なら』


 家100個もいらないよーー

 そんなに使えないもん。




「おい、儂らがおかしいのか? こやつらがおかしいのか? ポーション100個()()? 家100個?」


「陛下……アレックスくんですがら」

 エドナードは陛下を諭した。


「そうだったな。アレックスだからな……」



「あ、どうぞ~ お待たせしました~~はい桃ジュース」


「あ、すまぬな……」




「儂、国王やってて良いのか? 代わったほうがよくないか?」


「陛下、アレックスくんですから。お気になさらず」


「あ、あぁ……そうだったな……」



「……これが神の力、もはや神に等しいな……」


 見学に来ていた三人の国のトップは、何処か遠くを見つめながら、目の前で繰り広げられる、信じがたい光景を、口をあんぐり開けたまま見つめていた。




『お忙しい中、最後までお読み頂き大変有難うございます』


【作者からの切実なお願い】

★皆様のお力をどうかお貸し下さい★

このジャンル初挑戦です!

『皆様のお力で表紙入りを達成させて下さい』

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皆様の応援により筆が進みます。

拙い作品ですがこれからも応援お願いします。



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