62 ずっと一緒に
んーー? ここは?
はっ!
シルビーは?
『起きたか?』
シルビーーーー!
俺はシルビーに抱きついた。
シルビー怪我は?
『もう大丈夫だ。お前の大量ポーションシャワーのお陰でな』
良かったぁああーー
ドラゴンさんは?
無事なの?
『森に帰ったぞ』
えええええ?
俺、ちゃんとお礼も言ってないのに……
『小さくなれると言うても、あの大きさじゃからなぁ、町に長居は出来ぬわ。あんなものが、町に現れてみろ! また大パニックじゃわ!』
『もう、災いは当分いらぬわ。我は帰ってゆっくり昼寝がしたいわい』
『じじいからの伝言じゃ』
『今回は好きで自分が参加しただけじゃから、まだ約束は続いておる。だとさ』
え?
本当に?
『ところで、アレックスよ? 松林って何のことじゃ?』
ん?
へへへッ
ナイショ~~
今度みんなでドラゴンさんに会いに行こうね?
『我は行かんぞ! 何で、わざわざあんなヤツと!』
えーー行こうよ!
『嫌だ!』
むぅー! じゃあ俺一人で行くから!
いいもん……
『一人ではダメだ!』
ならついて来てね!
護衛シルビーくん?
『うっ……卑怯な!』
「さて、ではそろそろ我々も帰りますか?」
いつもの優しい笑顔でギルバードさんが言った。
あぁ本当に終わったんだな。俺は改めて安心した。
今回は俺のばぁちゃんの墓参りに行くだけの予定が、こんなことになるなんて思ってもみなかった。全てはシルビーとドラゴンさんのお陰だ。そして今回は本当にシルビーには感謝している。
あんな傷を負いながら……
「うん!」
『ドレイク呼ぶから待ってろ!』
帰りは馬車でいいじゃん!
『却下!』
『さっさと帰って、我は風呂に入って昼寝したいんじゃああ! ドレイクよ! 来い!』
「ピーーーー」
「ピーーーー」
鳴き声が聞こえたかと思うと、二体のドレイクがゆっくり空から舞い降りて来た。
スゲェーーーーーーー
ほんとに来た!
ドレイクに取り付けられた篭に俺達は乗り込み、ゆっくり上昇していく。
ふと、眼下の町を見ると、薙ぎ倒された木々や建物などが目に入った。
シルビーの傷痕を思い出すと、邪神との攻防の激しさを思い知らされた……
『後のことは我らの仕事ではない。クラメンスに任せれば良い』
「そうですよ。アレックスくん、今日はゆっくり休みましょう」
『せっかくドレイク呼んだのに、何じゃぁ? このまったりペースは!』
いいの!
帰りぐらいゆっくりしたいの!
もう嫌!
あの気持ち悪い……
思い出しただけでも吐きそう×××
俺達は快適な空の旅を楽しんだ。
今回大活躍のシルビーは、おやつにリンゴを5つも食べて昼寝中だ。
────「アレックスくん? シルビーくん? 着きましたよ? 起きて下さい?」
「うーん、シルビーったら~ もう食べられないよぅ……」
「アレックスくん? 起きて下さい?」
はっ!
「着きましたよ?」
あ、寝てたのか!
久しぶりの我が家だぁーー
嬉しくなった俺は、走って玄関に向かった。
ギルバードさんも俺の家へ誘ったんだが、長くギルドを休んでしまってギルドが気になるからと言って急ぎ帰って行った。
今回のことでギルバードさんにもかなり迷惑かけてしまったなぁ……
アリサさんもきっと心配しているに違いないなぁ……
『アレックス、風呂じゃ、風呂! さっさと用意しろ!』
てかさー前から思ってたんだけどシルビーもさあ、お湯出せるよねえ?
火魔法も水魔法も使えたよねえ?
『我がやったら魔力が減るではないか! お主のはタダではないか!』
タダって……
あんさん……
久しぶりに一緒に入ろっか?
シルビー!
『ええー狭いではないか!』
行くよー
おいてくよーー?
早く! 早く!
──『狭い……』
ちょ、シルビープルプルしないで!
水しぶきが飛ぶってぇーー
その辺ベチャベチャになったしぃ……
あーあーー
小さい頃のシルビーは、こうして毎日一緒にお風呂に入って湯船にも一緒に浸かったのに……
今じゃ、こんなデブビーだし……
『あん?』
あ! ねぇお風呂大きくしよっか?
『おお! それは良いな!』
あ! ならさーギルバードさんや、エドナードさんやクラメンスさんも呼んで、みんなで入れる大きさの作ろうよ!
陛下は……来れないよな。
……流石に。
『いいけど、それ明日な! 今日は寝る!』
まあ、今日はシルビーも疲れただろうしね。
『あ、寝る前に焼きリンゴ5個な!』
はああ?
ダメに決まってんじゃんか!
『我は疲れたぞ? 我は頑張ったぞ?』
もう、わかったってばぁ。今日だけだよ?
その後、俺はたっぷりハチミツをかけた焼きリンゴを大活躍したシルビーの為に5個作ってやった。
それをムシャムシャ食べる姿を見て、俺はシルビーが無事で良かった!
心からそう思った。
ちょっと態度デカイ時はあるけどね……
でも頼りになる俺の相棒だ!
ずっと一緒にいようね!
シルビー!
『お忙しい中、最後までお読み頂き大変有難うございます』
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