表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

54/77

54 忍び寄る影(1)

「ついたーーーー」


 ドレイクのお陰で俺達は二日で俺の故郷まで来ることが出来た。


『あのままの速さで来ておれば、じゅうぶん一日で来れたものを』


「いいじゃんか! 予定よりかなり早く着いたんだからー」



「では早速、お祖母様のお墓参りに行きましょうかね」

 そう言ってギルバードさんが俺にさっき来る途中に寄った町で買った花を渡してくれた。


 俺はそれを受け取り、ばあちゃんの墓の前に立った。

 そして、その花と一緒に俺が自ら出した水と、先日作ったワインを供えた。

 新しい家族となったシルビーとギルバードさんを、ばあちゃんに報告した。



 ギルバードさんも、ばあちゃんの墓の前に立ち、手を合わせ俺を預かることを報告してくれた。


 そして、シルビーは、ばあちゃんの墓を洗浄魔法で綺麗にしてくれた。


 魔法使いシルビーすげえぇーーーー


 ピカピカになったばぁちゃんの墓を見て、俺は、ばあちゃんに再びお礼を言った。

 両親が居なくなった俺を、貧乏なのに育ててくれて本当にありがとうございました。

 俺はその恩を、これからはみんなに返します! 





 墓参りを終え俺達は、俺が住んでいた村を訪れた。



「何にもないところですけどねぇ。若者はほとんど町に出て行ってしまっているし……」


「のどかで良いところではありませんか」

 ギルバードさんはそう言って微笑んでくれた。


 俺達は、何もない畑道を歩いていたが、なんとなく違和感を感じていた。


 どの作物も元気がなく、萎れている感じで、実もあまり実っていない。

 麦畑の麦も背が低く、穂が疎らだ。


 何でだろう?


 若者がいなくなったから? 

 農作業をする人が少ないから?




『アレックス、気をつけろ。邪気が感じられる』


 え?


『この村には邪気を感じる』


 シルビーが先程とは違って真剣な表情で、ギルバードさんにも伝わるように念話で話してきた。


「どういうことですか? シルビーくん?」


『濃い瘴気、いや、これは邪悪な気、邪気だな。この村からは邪気を感じる』


『実は先程の墓でも感じてはおったのだが、まぁ稀に墓場には亡くなった者の気が溜まることがあるゆえ言わなかったが、村に入った途端その邪気が大きくなった』



 え?


 この何もない村に?


 邪気が?


 どうすればいいの?



『取り敢えず、原因がわからぬゆえ、お主ら二人とも決して我から離れて行動はするな!』


「わかりました」


 で? どうしたらいい?


『取り敢えず、村の様子を見てみよう』


 そして、俺たちは村の中を見てまわった。

 外には誰も出ておらず閑散としていた。



 俺たちは、村長さんの家を訪ねた。


「こんにちはー誰かいますかー?」

「アレックスですー誰かいませんかーー?」


 俺は玄関の前で戸を叩きながら大きな声で呼んだが反応がない。


「アレックスくん、鍵が開いている」


 ギルバードさんの声に俺は玄関の戸をゆっくり開けた。

 そして、シルビーとギルバードさんに目配せした。

 全員が頷いたのを確認し、俺たちは中に入った。


「誰かいませんか?」

 ギルバードさんも声をかける。



 そして、俺たちが奥の部屋へ辿りついた時



 !


 ベッドに横たわった老人の姿があった。

 生気がなく、やせ細って、目だけがギョロギョロしていた。

 老人は、その目だけをギョロッとゆっくり俺の方に向けた。



「こんにちは、突然お邪魔してすいません。俺はアレックスと言って三年前まで、この村に住んでいました」


 老人は無言で俺の顔を見る。

 その目には力がなく、息をしているのがやっとの様な状態だった。


「村長さんですよね? 何で村がこんなことになったか教えて欲しいんです!」


「アレックスくん……」

 ギルバードさんが首を横に振った。



 あ! ポーション!


 俺は急いでバッグからポーションを取り出し、村長さんに差し出した。


「村長さん、これを飲んでください! 体力が回復する薬です! 直ぐにこれを!」


 そう言って俺は、生気を失ってしまっている村長さんと思える老人に、半ば無理やりポーションを飲ませた。




 それから、少しずつ老人の顔色がよくなるのを感じた。


「少年よ、アレックスと言ったね。ありがとう助けてくれて……」


 ゆっくりと村長と思われる老人が俺に言った。


「村長さんですよねぇ?」


「ああ、こんな身体になってしまったが、いかにも儂がこの村の村長だ。まぁ、もはや、ここは村とも言えぬ状態になってしまったが……」



「何でこんなことになったのか? 教えて貰えませんか? ここは俺の故郷なんです! 死んだ、ばぁちゃんとの唯一の思い出の場所なんです!」


 俺がそう言うと、ゆっくりと村長さんは身体を起こした。


「無理なさらず」

 ギルバードさんが村長さんを気遣う。


 俺は感情的になってしまったことを村長さんに謝り、再び訳を聞いた。


「それが儂にも原因がわからんのじゃ」


「1週間か10日前ごろから、だんだんと病人が増え出し、農作物はどんどん枯れて行き……今ではこんな状態じゃ……どこの家でも、元気な者はもうほとんど残っていない……」



「え? みんなが、病気?」



 俺は予想もしなかった話に次の言葉がでなかった。



『お忙しい中、最後までお読み頂き大変有難うございます』


【作者からの切実なお願い】

★皆様のお力をどうかお貸し下さい★

このジャンル初挑戦です!

『皆様のお力で表紙入りを達成させて下さい』

広告下にある✩✩✩✩✩から作品への評価と、ブックマークを是非とも宜しくお願いします。 

皆様の応援により筆が進みます。

拙い作品ですがこれからも応援お願いします。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ