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42 チームアレックス

「さぁ、折角の祝いの席だ。そんな暗い表情はやめて、此度の試練を皆で乗り越えれたことを、祝おうではないか! この小さな少年の勇気と、聖獣様に感謝を込めて」

 高々と大きな声で陛下が言うと


「そうですね、今日はお祝いの席でしたね」

 エドナードさんをはじめ、ギルバードさんや、特魔のクラメンスさんも口々に言った。



 そんな国の中枢を担う人達を前にしても、全く気にすることなく、ムシャムシャと出された料理を平らげた後、大あくびをして寝だしたシルビーを見て、

「俺はやっぱりこんなに堂々とはできないかも……」

 ある意味少しシルビーが羨ましく思った……



 食事の時の会話で驚いたのが、ギルバードさんが昔、冒険者だったと聞いたことだ。

 ギルバードさんと、宰相のエドナードさん、特魔の隊長のクラメンスさんは一緒にパーティーを組んでいたらしい。



「ところで、アレックスよ、褒美の件じゃが、何か希望する物はあるかな? できるだけ君の要望に答えようと思うのだが?」

 陛下の言葉に


「その件ですが、出来れば剣術を教えてくれる人を紹介して欲しいんですが」 

俺が答えたら


「「「え?」」」

 みんな驚いたようだ。

 ギルバードさんには前に話したことがあったが。


「お恥ずかしい話、俺は冒険者と名乗っていましたが、雑用のようなことばかりで『水の子』を使えると言っても、基本の剣術自体をちゃんと教わったことがなくて……」



「なら、第一騎士団の練習に、たまに参加すれば良いよ」


「え? 騎士団の練習に?」


「ああ、私から話を通しておくから大丈夫ですよ」


 エドナードさんが言った。



「なら我々特魔にも是非いらしてください! アレックスさん!『水の子』と言われるお力を今よりもっと強化しましょう!」

 目をキラキラさせたクラメンスさんに誘われたが


「いやそれは……俺、魔力は無いですし……」

 俺が断ると

 ガックリと肩を落とすクラメンスさんにちょっと申し訳なく思った。


「クラメンス! アレックスくんに俺の許可なく近づくことは許さんぞ!」

 ギルバードさんが、クラメンスさんを睨んだ。



「ギルバードばかりずるいぞ!」



「何を言う! 俺はアレックスくんの親代わりだ!」



「まぁまぁ……」 エドナードさんが二人をとめる。



 なんか、仲間っていいな。


 こうしてお互い冒険者を辞めて、それぞれ違う道に進んでいても今だにこうやって、話しが出来るギルバードさんたちを見て、俺は少し羨ましく思った。




 まぁ俺には、とびっきりの相棒がいるけどね。

 ちょっと食いしん坊なのが、たまにキズだけど……


 俺は、こんな状況でもグゥーグーとイビキをかいて寝ている、俺の相棒を見て苦笑いをした。


 シルビー、これからもよろしくな!

 俺の親友!



 結局これと言って今、欲しい褒美がなく、俺が今後、何かやりたいことが出来た時、その都度、活動資金を含め国が全面協力してくれることに決まった。

 そして、嬉しかったのが、王宮にある図書館を自由に閲覧させてくれることになったのだ。

 それも含め、今後の俺の生活や活動を見守り、全面的にサポートしてくれるらしい。


 ちょっと、過保護な気もしたが……

 ギルバードさん曰く、相談できたり、頼れる人が増えるということは、俺にとってとても大事なことだ。と言われ、俺はみんなの好意を有り難く受けることにした。



 俺は、この人たちを信じてみようと思った。


 もうコソコソ隠れるようなことはせず、堂々と生きて行こう!



 俺は、こんなにもみんなに助けられている。


 役立たず、お荷物だと言われたあの日のことを、ふと思いだした。



 今ではこんなにも俺を思ってくれ、心配してくれる人たちがいる。

 俺は幸せだ……



 この人たちの期待を裏切らないように、俺はこれからもみんなの為にこの『水の子』を使おう!




『お忙しい中、最後までお読み頂き大変有難うございます』


【作者からの切実なお願い】

★皆様のお力をどうかお貸し下さい★

ジャンル初の挑戦です!

『皆様のお力で表紙入りを達成させて下さい』

広告下にある✩✩✩✩✩から作品への評価と、ブックマークを是非とも宜しくお願いします。 

皆様の応援により筆が進みます。

拙い作品ですがこれからも応援お願いします。



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