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25 なんか大変なことになってきた

 俺は商業ギルドに昨日のポーションの代金を受け取りに来た。



「こんにちはー」

 ドアを開け、真っ直ぐ個室へ向かう。


「あ! ちょうど良かった。アレックスさん。私もお話があったところです」


「そうなんですか?」


「先ずは、昨日の買取の代金ですね」


「はい! お願いします」


「では、こちらになります。ご確認下さい」


 俺は、ずっしりと重い布袋を受け取った。


「アレックスさん、現金だとアレでしょうから……次回からはカードに振込みましょうか? 振込金額の内訳書だけをお渡しすることも出来ますよ? そして必要な金額を、おっしゃて下されば、そこから、その分だけをお出ししましょうか?」


「そうですねぇ……」

 俺は、ずっしりお金が入った袋の中を見て答えた。


「では、お手数ですがそうしてもらっても?」


「では、どのくらい持ち帰りますか?」


「あ、今日は全部貯金で大丈夫です」


「ではそれで。一旦お預かりしても大丈夫ですか?」


「はい! お願いします!」


「では、こちらが金額の内訳書です。この金額を入金しますね。カードをお借りしてもいいですか?」


「あ、お願いします!」

 俺は、ギルドカードを出し、アリサさんに渡した。


「こちらが先日お預かりしたポーションの代金を記載した内訳書です」


 と、カードと内訳が書かれた紙を手渡された。



 上級回復ポーション 

 40本(3000)

 上級魔力回復ポーション

 50本(5000)

 上級毒消しポーション

 30本(4000)

 合計490000ペニー



 え?  そんなに沢山あったのか?

 前よりは多いとは思ったけど……

 使った薬草前より少なかったよなぁ

 採取して直ぐの新鮮なの使ったからかなぁ……



「どうかしましたか?」


「あ、いえ」


「あと、ギルド長からの伝言なんですが……」


「ん? なんですか?」


「お時間大丈夫ですか?」


「ああ、そんなに長い時間じゃなければ大丈夫ですよ?」


「では2階に」


 アリサさんについて2階のギルマスの部屋に来た。

「やぁ、わざわざ、すまないね。かけてくれ」


「実はねぇ。アレックスくんのポーションを第一騎士団でも買取たいと言ってきてねぇ」


「ごめんなさい。私のせいなんです! ごめんなさい!」

 突然、泣きそうな顔でアリサさんに謝られた。


「ん?」

「この前、話したでしょう? ポーション50本全部売って欲しいって騎士の人が来たって」


「ああ! あれか!」


「あのせいで……あの人達が、また欲しいって……私が勝手に売ったばかりに……」


「いや? あれは普通に俺が卸して、ギルドの棚に並べた物なんだから、誰でも買えるんだから仕方ないですよ。アリサさんのせいじゃないですって。だから謝らないでください」


「でも、私が全部出してしまったせいで……アレックスさんに迷惑かけてしまって……」


「まぁもう売ってしまった物は仕方ないよ」

 ギルマスがアリサさんに言う。


「問題はそこじゃなくて、第一騎士団もだが、どうせいずれ、みんなに知れ渡る。元々、アレックスくんだって、色んな人に使用してもらいたかったんだろ?」


「はい」


「そうなると、いずれは知れ渡る」


「そうですね」


「その時の対応が重要だろ? 今は一人3本までしか売らないことにしてるんだ。作成が困難な為、なかなか入手出来ないってことにしてあるからね」


「ありがとうございます」


「ただ、この方法だと、君を保護することはできるが、多くの人に君のポーションを使用して欲しいってことには反することになる」


「そうですねぇ」


「かといって、好きなだけ買える。なんてことになれば、それこそ奪い合いになりかねない。それに、高額で転売する者も出るかもしれない」


「…………」 

 俺は悲しい気持ちになった。


「そんなことは君も望んではいないだろう?」

「はい……」


「それにねぇ実は、冒険者ギルドからも、自分の所にも卸すように言ってくれ、成作者を紹介しろ! と、うるさくてねぇ。勿論、誰にも教えるつもりはないけどね。それは安心して欲しい」


「はい……すいません。何かご迷惑おかけして」


「何言ってるんだい! 君は素晴らしいことをしているんだよ? 褒められても、謝るようなことじゃないよ。それでだね……このままだと、収集がつかなくなりそうだから、国のお偉方に相談してみようかと思ってるんだよ」


「え?」


「実はねぇ。ちょっとした知り合いが国のお偉方に出世していてねぇ……絶対に君に悪いようにはしないと約束する。君の保護と、利権と自由を守ると約束させてみせるから。この件は俺に任せてもらえないだろうか? できる限り、君の要望にそえるよう話しをするから」


「……わかりました。お願いします」


「すまないねぇ。無理言って」


「いえ。そんな。ギルド長が俺を心配して言ってくれて、感謝してます!」


「それでだね、その話し合いがちゃんとできるまでは、ポーションはウチ以外に持ち込むのは控えて欲しい。もし、冒険者ギルドにでも君が作成者だってバレてしまうと、君を守ってあげることが困難になってしまう」

「あちらは、本数制限無しに売るだろうしねぇ……そんなことをしたらどうなるか? わかってないだろうし……」


 俺は考えただけで、ゾッとした。

 ギルマスの言う通りだ。

 安易に持って行くと奪い合いになりかねないところだった……


「俺はねぇ君には伸び伸びと、いい物を作って欲しいと思ってる。大人の、利権争いや、権力争いの種に巻き込まれて欲しくない」

「君の作った、このポーションは純粋に困った人に、国を助けるポーションであって欲しい。まぁ、最初は俺もウチの利権にと考えた男だから信用出来ないかもだけどね……」

 そう言って、ギルマスは苦笑いした。


「いえ、そんなことは……」

 ギルバードさんが俺のことをちゃんと考えてくれるのはよくわかっている。

 毎回こんなにも真剣に俺に向き合ってくれているんだし。


「では、話しがまとまったら、連絡するよ」



「わかりました。お手数おかけしますが、よろしくお願いします」


 そう言って俺はギルドを後にした。



 なんか、大変な話しになってきたなぁ……

 町を歩きながら俺は呟いた。





 そうだ! 忘れるところだった!

 シルビーにお土産買わないと!



 帰りに、八百屋によって、果物を買ってやった。

 食いしん坊だしな、あいつ。

 ついでに、果物の苗と、野菜の苗の追加も買って帰ることにした。










『お忙しい中、最後までお読み頂き大変有難うございます』


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皆様の応援により筆が進みます。

拙い作品ですがこれからも応援お願いします。



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