22 そうだ!家を建てよう!
俺はいつものように、朝ご飯をシルビーと一緒に食べ終わり後片付けをした後、シルビーを連れて今、雑木林に来ている。
「おーーい。あんまり遠くまで行くなよーまったく……」
外が嬉しいのか、はしゃぎまくって狩りをしてくるシルビーを見ながら俺は久しぶりに剣を振るってみた。
「水よ纏え!」
そうすると、剣から水飛沫が飛び散った。
俺は近くの大木を切り倒した。
面白いように切れる大木にちょっと浮かれていた。
ヤバイ……やり過ぎたかも……
周りを見るとゴッソリそこは平地になっていた。
「あ! これってでもシルビーもいるし、いっそのこと木材も沢山あるんだし、家建てちゃう?あっちの家ももう古くなってるしなぁ、資金はなんとかなりそうだし、建てちゃうか!」
「シルビー、シルビー戻ってきてーー家建てるからーーーー」
「わっふ、わっふわふ わっふ」
「はっはっ」
シルビーが駆けてきた。
「お前何処まで行ってたんだよ? それにこんなに狩って来て……」
地面には山積みになっている獲物があった……
「シルビーここに家を建てようと思うんだけど、シルビーも手伝ってくれない?」
「わふぅ」
「大きな庭があるほうがシルビーもいいだろ?」
「わふ!」
「とりあえす今日は整地しよう! この獲物はお預けね! 仕事が終わったら食べていいから!」
「わふぅ」
ちょっと悲しそうな顔をしたシルビーを撫でてやり、俺達は平地になった雑木林を整地した。
「にしても、シルビー凄いな……」
俺がなぎ倒した木を器用に鼻で押し端に寄せてくれる。
凄い力だなぁ、シルバーウルフって
子供でこんなに力があるなら、成長するのが楽しみだな。
木を端に寄せたあとは、俺が『水の子』を使って、じいさんが言ってたように、地面が固くなるようにイメージした。
そうすると、驚いたことに石のように固くなったのだ。
「凄いわ『水の子』」
その後、俺達は木材を並べて『水の子』を使い均等の長さに切り、あとは組み立てる作業だ。
流石にこれはなぁ……
『水の子』で、木材が組み上げれたらいいのになぁ……
俺はイメージしてみた。
ログハウスのようなイメージだ。
「『水の子』この木材を組んで家の形にしろ!」
「水よ纏え!」
並べてあった木材に向けて俺は念じてみた。
ガラガラ…
ガラガラ…
ドスンッ!
……嘘だ
ありえない……
できた……
自分で念じておいて言うのも何だが
ありえない……
ハハハッ
『水の子』とんでもないわ……
最強だ、これ……
何もなかった平地に、大きなログハウスが鎮座していた。
「わふ! わっふ! わっふ!」
その周りで楽しそうに走り回るシルビーを見ながら俺は絶句したのだった。
これって俺ヤバくないか?
もはや人間やめてないこれ?
あのじいさん、ちょっとだけ力、強くするって言ったよな?
コレってちょっとだけ?
うそーーーーん!
俺は、マジマジと、突然現れたログハウスの丸太壁を触りながら、
あの日、じいさんが俺に言ったことを思い出していた。
「あ! シルビーにご飯作ってやるの忘れてた! ごめんよ! シルビー! 急いで作るからね! 一旦家に帰るよーーシルビー! おいでーーーー」
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