21 シルビーは出来る子
ポーションの件については、商業ギルドのギルマス、ギルバードさんに全てお任せすることになった。
「ギルバードさんって親切な人だよなぁ……それに応える為にも、良いポーションをまた作らないとな」
「わふ!」
「シルビーもそう思うかい?」
「わふ!」
「お昼ご飯用の野菜でも収穫してくるかい? シルビー?」
「わふ! わふぅ!」
シルビーと一緒に庭の畑の野菜を収穫した。
ついでに、水も遣っておいた。
ポーション用の薬草もついでに採取しておいた。
「シルビー! おいで!」
シルビーにトマトを投げてやると、上手にキャッチしてムシャムシャ食べている。
「それにしても美味そうにたべるよなぁお前」
「この庭だけじゃ、お前の運動にもちょっと狭いよなぁ…今度、雑木林にも連れて行ってやるな!」
「わふ! わふ!」
「俺は昼ご飯の用意をするけど、シルビーはもう少し庭で遊んでるか?」
「わふ!」
俺は昼ご飯の用意をしに部屋に戻った。
それから、洗濯を干したり、掃除したり、ご飯を作ったりと忙しくしていた。
「わふ! わふ! わふ!」
「ん? シルビー? 何かあったのか?」
俺は玄関のドアを開けた。
そこにはシルビーと、何頭も野うさぎや、山鳩など……
「もしかして、これお前が全部狩って来たのか?」
「嘘だろ? まだ、1時間も経ってないよ? お前何処まで行って来たんだよ?」
「わふ!」
シルビーは向こうの雑木林の方を見た。
「もしかして、お前、雑木林に行ったのか?」
「わふ!」
まるで、そうだよ! と、言いたげな得意顔をした。
「お前凄いな」
シルバーウルフって子供でもこんなに狩りが出来るんだなぁ……
俺はちょっとビックリした。
「クゥーン クゥーン」
シルビーが俺の足に絡まりながら甘えた声を出す。
「なんだ? お前これを食いたいのか?」
「わふ! わふ!」
「ハハハッわかった。わかった。じゃあこれから用意するから、待ってろ」
「わっふ!」
「お前本当に言葉わかるみたいだな……」
俺はシルビーに急かせれ、シルビーが狩って来た獲物を捌き焼く用意をした。
庭に今度バーベキューできるようにするかな……
「あ! シルビー ダメだよ! まだそれ焼けてないって!」
待ちきれないのかシルビーが肉にかぶりついた。
「ほら、沢山あるんだから。ちゃんと焼けるまで待ちなさい」
「わふぅ」 少しシュンとした姿が可愛い。
そんなシルビーの可愛らしい姿に癒されながら昼食を終えた。
それにしても、シルバーウルフって凄いんだなぁ……
今度はシルビーと一緒に森に行ってみようかな?
ドラゴンさん元気にしてるかなあ?
一人で行ったらダメって言われたけど、シルビーとならいいよね?
シルビーのご両親にも、もし会えたらご挨拶しときたいしなぁ
「あ、でも、両親に会ったら森に帰りたいってシルビー言わないかな? そうなるとちょっと寂しいなぁ……」
「わふぅっ!」
「まるで返事したみたいだなお前」
「ハハハッ」
「今度、森に一緒に行こうな! シルビー!」
「わふ!」
そのためにポーションでも作っておくかな……
あとは、ドラゴンさんのへのお土産とか……
ドラゴンって何が好きなんだろう?
「お忙しい中、最後までお読み頂き、大変感謝しております。」
下にある✩✩✩✩✩から作品への応援を頂けると、執筆へのモチベーション維持に繋がる為、是非とも宜しくお願いします。
また、次回が気になると少しでも思われたらブックマークもして頂けると大変嬉しいです。
よろしくお願いします。