17 野菜を植えよう
翌朝、早速俺はモフモフを連れて冒険者ギルドへ向かった。
従魔登録って、どうやるんだろ?
まあ、いっか。着いたらわかるだろう。
「こんにちはー」
俺は冒険者ギルドのドアを開けカウンターに向かった。
今日はコニーさんは居ないみたいだな……
ちょっとホッとした自分に苦笑いした。
「こんにちは」
俺はリオンさんの所に向かった。
「アレックスさん今日は?」
「この子なんですけど、門番の人に聞いたら、シルバーウルフの子供だって言われたんですけど。従魔登録したら飼うことができるって聞いて……」
「なるほどねぇ。確かに魔物でも一部の凶悪な魔物を除けば飼うことはできますよ」
「そうなんですね!」
俺は期待に声が高くなった。
「ええ、シルバーウルフならちゃんと従魔登録を行えば大丈夫ですよ。登録しますか?」
「是非お願いします!」
「では、ここに、その子の名前を記入して下さい」
「名前!」
「どうされました?」
「実はまだ名前を決めてなくて……」
「あら、それは困りましたねぇ。では決めてから改めて来ますか?」
「いや。折角だから今決めます! 白いから しろ?」
腕に抱いている子犬を見たが、すーっと顔を背けられた。
しろはダメなのか?
「じゃぁ モフ」
また背けられた……
俺名付けのセンスないのかも……
「リオンさん…… 何かいい名前ないですかねぇ?」
「え? 私が考えるんですか?」
「すいません…… 俺が考えたのはどうも、気に入らないようで……」
「そうねぇ……白くてモフモフだから シロー?」
顔を背けられた……
「私もダメみたいね……」
「すいません……やっぱり考えてから出直します」
「わふ!」
「うーーん白いから シルビーってのは?」
「わふ!」
「お? 気に入ったのか?」
「気に入ったようですね。では君はシルビーですね」
「はい! シルビーでお願いします!」
「よかったねシルビーちゃん」
「わふ!」
その後直ぐに登録が終わり、注意事項などを説明され、俺たちはギルドを後にした。
「よし! シルビー行くぞ! 今日からお前が俺の相棒だ! よろしくな!」
「わふ!」
「よし! じゃあ帰ってご飯にするか! お腹すいたろ?」
「わふ! わふ!」
シルビーを連れて家に戻った俺は、二人分のご飯を作り、シルビーと一緒に食べた。
「美味いか?」
「わふ!」
「お前本当に言葉がわかるんじゃないのか?」
「わふ!」
「おかわりいるか?」
「わふ!」
「待ってろ、今入れてやるからな」
「わふ!」
なんか変な感じだなぁ……
一人でいるのに会話してるみたいだ……
「ほら。いっぱい食え」
おかわりを入れてやると、シルビーは直ぐに平らげた。
「しかし、お前子供のくせに、よく食うなぁ……ポーションを売ったお金がまだ、沢山あるけど、でもこの食欲だと……食費が心配だなぁ家で野菜でも作るか……」
「そう言えば、あのじいさんが、野菜も簡単にできる? みたいなこと言ってたような? 野菜の苗買いに行くか!」
「わふ!」
「よし! そうと決まれば! シルビーお前って土耕したりとか出来たりする?」
「わふ!」
シルビーを、薬草畑の隣にある余った土地に連れて行き聞いてみた。
まあ、無理だよな……
「わふ! わふ!」
そうすると、シルビーは駆け出し、前足で器用に土を掘り始めた。
「凄い! お前凄いな!」
「わふ!」
俺が褒めると、得意気に俺をみた。
「なぁ、シルビー野菜の苗を俺が買いに行っている間、ここを耕すのをお前に頼んでもいいか?」
「わふ! わふ!」
任せとけ? とでも言うように得意気に吠えた。
「よし! 直ぐに帰ってくるから頼んだぞ!」
「わふ!」
俺は、シルビーに後を任せ、急いで、野菜の苗を買いに行った。
「お待たせーーシルビー」
!
「え? もう出来たの? こんな短時間で?」
庭には大きく立派な畑が出来上がっていた。
「シルビー! ありがとう! お前凄いなぁ優秀だなぁ!」
俺が褒めてやると、嬉しそうに尻尾を振って俺にじゃれて来た。
「わっふ! わっふ!」
「こらこらぁ。服が汚れるってばぁ」
その後、俺は買って来た苗を植え、いつものように
「美味しい野菜いっぱい出来ろーーーー」
いつものように念じながら水を遣った。
「出来るのが楽しみだな。シルビー」
「わふ!」




