騒がしいアイツ
鳥好き集まれ~ ♪( ´∀`)人(´∀` )♪
あのオレンジ色のくちばしと脚、ほっぺに白い模様のアイツ、知ってる?
ギャーギャー!! ビービー!! ビャービャーーーー!
俺が朝飯食ってたら外でスゴい声が。
これ、ムクドリの叫び。
俺んちのベランダから斜め前の民家。その家の屋根、ベランダから、目測7メートルほど向こうの隙間に巣を作ってムクドリが子育てしてんだけど、それで最近は早朝からすっごくうるさい。
だけど、それにしても尋常ではない声。しかも結構長く続いてる。いつもよりめっちゃ騒ぎまくり。
俺んちのインコが騒ぎ立てるムクの声にビビって最大MAX細くなってる。鳥は寒いと膨らむけど、警戒した時は羽が体にピタッてなる。
微動だにせず固まって、目は見開かれてまん丸だ。
余りに続くムクの叫びにだんだん焦って来たらしい。
今度は止まり木を左右にうろうろうろうろ‥‥‥
──ったく、しょうがねぇな。
うちのインコはビビりなんだ。
予告無く驚かされると、止まり木からボトッて落ちるからな。誰かさんのくしゃみとか、床にうっかり何か落とした音とかで。
そのわりに人には威張って来るけどな。俺も頭の上からデコを日々噛まれてる。
俺は立ち上がり、ベランダに向かった。
お、ムクが一羽、ベランダの上をサーっと横切ったのが窓際から見えた。
俺んちの隣の屋根、すぐそこには一羽のカラス。
──そういうことかよ
俺がベランダに出るとカラスはちょい離れたとこに止まり直した。
巣を見下ろす電線には5、6羽のムクドリが見張ってる。
こういう危機の時って近所の仲間がすぐに駆けつけるらしい。ムクたち、社会的ネットワーク出来てんじゃん。すげぇ
他のムクたちは叫びながらカラスの上空をびゅんびゅん飛び回っている。
俺がベランダで見てたので、カラスは諦めたらしい。すぐにどっか行った。
んで、やっと平穏が戻った。俺、朝食。
俺のトーストの端っこをかじってるインコ。
響いて来るムクの雛の声も、日に日に大きくなって来てる。
巣立ちまで、もうちょい。