第2章~俺の師匠#2
「おはようイヴァン」
「おはよう父様、母様」
「イヴァンおはよう~朝ごはん冷めないうちに食べちゃいなさい~」
「はーい」
いつものように父さんと母さんに朝の挨拶を交わし椅子に腰かける
「イヴァン、おまえも10歳になった、そろそろ魔術を本格的に知りたくないか?」
・・・確かに・・・姉さんからは剣術ばかりで魔術に関しては本でしか見てきてなかったからなあ、俺は魔術のことをあまりにも知らない、学校までは15歳にならないと入学できないし・・・
「しかし父様、学園は15歳にならないと入れませんよ?」
「知っている、だからお前が15歳になるまでの5年間、家庭教師を雇っておいた」
「本当ですか?!」
「ああ、しかもこの家庭教師は結構な実力者だ、みっちり鍛えてもらうといい」
「ぷうぅ!べつに私が教えてもいいじゃない~」
頬を膨らましながら言う
「・・・・イヴァン、火の魔術を使うときにイメージするポイントは何かわかるか?」
「手の甲に意識を集中し脳内で揺らめく赤色、火特有のイメージをします」
「正解だ、それじゃあカリン、君はどうイメージする?」
「えーとねえ、火の玉さんがぶおーぶおーってなって口に入れるとフォッフォ!ってイメージするの!」
・・・・・・・
「イヴァン・・・君はわかったかい?」
「いいえちっとも」
「えええええ!?」
「カリン、君が教えてもイヴァンが理解できなかったらダメなんだよ、君みたいに独特なイメージをする子はいないからね」
「・・・そうなの?」
「もうすぐでその家庭教師が来るからここで待ってなさい」
「はい!」
どんな人かなー、こうゆう場合ってかわいい女の子とか美人なお姉さんとかヒロインが来るんだよなー
ふへへ、楽しみだなー
そう考えているうちにコンコンと扉をたたく音が聞こえた
「僕が出るよ!」
「さあ、僕の5年間魔術を教えてくれる美少女カモン!!!」
そう言って勢いよく扉を開ける
そこにいたのは美少女でもなく、お姉さん系統でもない
そこにいたのは・・・・・・・・・・・・・・
「あなたが私の教え子ね!5年という短い間だけどぉ、よ・ろ・し・く・ね♡」
オカマでした