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魔王級術士の落ちこぼれ  作者: 小烏 暁
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第1章〜玉座の守手#4

ザリアス様は死の最後に俺たちに最後の命令を下した


「新たな魔王になる者がこの場所を訪れたのならば、棺に眠る秘宝を伝えよ」


「....あの命令を受けてから俺は今日まで稼働し続けていた、」


ようやく終わったみたいだな、しかしまだ若い歳でつらい経験をするとは、私には耐えられない・・・


「....本題に入る..ぞ」


「ここから先の・・・大木の奥に行くと・・・今は亡きザリアス様・・・・が眠る城がある・・・玉座の間・・・・そこに・・・ザリアス様の眠る墓に秘宝がある」


「その秘宝ってのはいったい・・・・]


「・・・・・・」


彼の瞳はきえていた、最後にそのことを伝えて


「...数千年という長い年月だったけど、お疲れさん...」


ボロボロと崩れていくネルゲル、先ほどまで自分の主を語っていたゴーレムが今はもういない、

私はボロボロになったネルゲルの一部をもって大木の墓地へ行き埋葬した


「せめて皆がいるところで眠ってくれ」



ーーー歩くこと数十分・・・城らしき建造物を見つけた。近付くにつれその巨大さや禍々しさが身に染みて伝わってくる、


「いかにも魔王城って感じだな」


外装は所々壁がボロボロで今にも崩れそうな雰囲気だ、廃墟よりも酷いかもしれない

私は障壁を発動させる。

ギイイイイと不気味な音を立てながら扉を開け、中へ入る、中は外よりは劣化はしていないが

座り込んでいるゴーレム、立ったまま動かないなどたくさんのゴーレム達がいた。


「こんなにたくさん..」


奥の大扉の先にも立ち尽くされたゴーレムが二体玉座を守っていたのだろう。

私は奥の扉に手をかけた


ブオン、という風を切る音が聞こえたその瞬間


ガキィン!!


その音とともに、私はいつの間にか宙へ浮いていた。


「は?」


地面に衝突した、ドスンという音と背中に走る痛みが私を現実に引っ張り出した、


「いっ..!」


背中に残る痛みを味わいながらすぐさま起き上がる、そして、先ほどまで微動だにしていなかったゴーレムが動き出していた。


 そして初めて自発的にウィンドウが目の前に現れた


・玉座の守手が起き上がりました・


「....うそだろおい!」


・本来目覚めるはずのない玉座の守手が何らかの影響によって再び動き出しました、これより緊急のクエストを発令します・


「緊急?それって...!」


先ほどまでいたゴーレムの姿が見えない


「!!」


あんなでかい体して動き速すぎるだろ!


巨大な斧が私の頭をめがけて振り下ろされる

私はすぐさま障壁を発動させ弾いた隙に距離をとる


「障壁がなかったら死んでた...」


・クエスト内容・

玉座の守手の討伐

報酬・今あなたが必要としているもの・守手の魂・


ここぞというばかりにウィンドウが表示される


「ふざけんな!ゲームの報酬じゃあるまいし!人の命を何だと思ってる!!」


それにあいつはやばい、さっき戦った魔物とも違う別の次元の強さ、私の数十倍は大きい体、

そして翡翠眼で見たあいつのステータス


・ステータス・玉座の守手 Lv89

筋2890 防809 魔防990 魔攻0 速900

スキル・最上級斧術Lvmax 疾風Lv5 守護の双璧


「こんなのどう相手にすればいいんだよ・・・・」


そう考えてる矢先に相手の斧が私めがけて振り下ろされる

だが障壁が発動している間は攻撃がこちらに来ることはない、だがこの障壁は魔力を使う、このままのペースで攻撃されれば魔力が底をつき死ぬ


そんな攻撃されてる中私はずっと動けなくひざをついたままだ

怖い なんで私がこんな目に遭うんだ これじゃあ転生前と同じじゃないか!

何もかもから逃げて、逃げて、逃げた結果なにもしない、何もチャレンジしない生きる価値がない人間だ、口では「俺には合わなかった」 「あいつのせいで俺はこんな目に遭うんだ」

違うだろ!そうじゃないだろ!


「・・・がう・・・俺は・・あの頃の俺じゃない・・」


変えるんだ、誰かに手を借りず、自分自身で変えるんだ!


「---恐怖を源にする?」


私は魔王様に聞き返した


「そうだ、誰だって恐怖は抱く、我だってそうだ。」


「でも、いざとなって恐怖に飲み込まれるのが目に見えてますよ」


「それは貴様が決めることではない」


「え?」


「頭で考えれば確かにそう考えるであろうな、しかしな、我はこう考えるのだ、頭で考えるより先に心で行動する、とな」 


「こころ・・・ですか?」


「実際その時でないと分からん、なんというかな、頭では恐怖や逃げたい気持ちでいっぱいなのだが、同時に胸の奥が熱くなるのだ」


「熱く、ですか・・・」


「貴様も今はわからんがいつか気付くさ」


「はぁ・・」


ーーーー・・・心が熱くなる、こういう意味だったのか、頭の中は恐怖でいっぱいいっぱいなのに

胸が熱くなってる。


いつの間にか俺は立ち上がっていた、さっきまで怖くて目を背けていたゴーレムをちょくしすることができた。


ガンっガンッと攻撃を弾いてる音を聞きながら


「魔力が底ついちまうだろ? ”グラビティ”」


ゴーレムがどんどん地面にめり込む

ゴーレムはすぐさまスキルを使用して難なく脱出


「こんなんじゃ倒せないのはわかってる少し時間が稼げればよかったんだよ」


まずはあいつの武器の無力化からだ、闇魔法と酸魔法を組み合わせる

・腐食魔法を作成・


「酸腐食」


手のひらに黒色の水を作り相手に撃った、ゴーレムは気付かずそれを斧で弾いた

見る見るうちにおのが溶けていく


「これでお前は素手だな、」


ゴーレムは素手で殴りかかってきたが、俺はその動きが先ほどと比べ遅く感じた

俺はひらりとかわした、それも、最低限の動作で


・魔力が残り40%を切りました・


勝てる!


・玉座の守手が守護の双璧を発動します、1分間物理.魔法が無効となります・


「魔法と物理が効かないのなら・・」


闇魔法と空間を合成して

・亜空間魔法を作成・


左手を前に突き出し狙いを定める


「別の次元に行かせてやる、いい旅を・・そしてお疲れ様・・”スぺクタル”


ゴーレムの足から黒い渦が現れ、次第に全身を駆け巡る、そして全身を包み黒い渦が消えた時ゴーレムは消えていた


・緊急クエスト、玉座の守手の討伐に成功しました・


・Lvが62上がりました


筋300 防310 魔防659 魔攻1170 速80 賢さ1200上がりました


スキル

・従属化Lv5・魔術解読眼Lv9・魔眼Lv3

・翡翠眼 Lv6・魔王障壁LvMAX

・ユニーク=詠唱短縮Lv6・威圧Lv4・

・オリジン=顕現Lv1

・説明魂所持時一つ使うことによってたおした魔物の魂を使い顕現することができる・


・MPHP自動回復Lv2・剣術Lv3・闘牙Lv2から闘志に代わりました・


・報酬を受け取ることができます・








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