〜第1章〜最強で落ちこぼれに転生♯1〜
目が覚めると私は5歳位になっていた、
これが異世界転生なのだと実感した、私の名前はメリアド・イヴァンという名前だ、私の家は裕福な家庭で剣士で名を馳せた父と 魔法が得意な母、そして2歳上の姉が1人いる、父と母は仲がいい、とても子供思いでいい夫婦だなと私も思う程のラブラブっぷりだ、次に姉は私に対して毎回マウントをとったり上下関係を作ったりはしているが、勉強で分からないところがあれば教えてくれたりとても面倒見の良い姉だ。
そういえばこうして前世のことを思い出したのも5歳の誕生日を迎えてからだな、まぁ5歳は物心が着いた時だから、逆に赤ちゃんの時に記憶があっても困るし良かったっちゃあ良かったかもね。
私が転生したこの場所は4つの国のうちの1つ、
魔剣国ムアという国らしい、他にも獣王国アンブル
聖院国ロキシマ そして魔王国ハンドロがある。
中でもこのムアは魔術と剣士の聖地?と父が言っていた、母もムア出身だと言っていた。
父も母も魔族で少し上の貴族の地位にいるらしい。
そんな両親の間に生まれた私はともかく姉は逸脱していた。
私はまだ魔王様から頂いた力を使いこなすことは不可能であった、というか魔王様から力を貰わなかったら流石に終わっていた・・・・というのも私の姉シスリーが両親のいい所だけをとってしまったのだ、
姉は魔術の才能や剣術の才能もあり、子供の大会でも準優勝や優勝を取っていた。
対して私は魔術の才能はなく、剣術の才能もない、(今のところは)魔王様の力が無かったらこの世にいたら恥ずかしい位の魔族である。
1番の救いは両親はそんな私を軽蔑や姉と比較するのではなく優しく見守ってくれているのが本当の救いだ、ありがとう。
前の世界では両親に・・・・・こほん、さて、それはさておいて、流石の私も姉ばかりには負けていられないので自分なりに努力することにした。
「魔王様、亡くなられたんだな、」
正直信じられなかったがやはり魔王様はあの時死んだんだ、俺に力を譲渡して、でも死んだ日は俺が生まれる10年前....もう10年も時が過ぎたのに魔王の椅子は空席、今の第一候補は魔王様の息子となっている。
「何真剣に見てんの?」
後ろから声がしたので振り返った、見た目は幼いが、大人になると絶対に美人になる整った顔立ち、髪色は父の綺麗な赤髪のショートヘアーの少女がいた
「お姉ちゃん」
彼女が私の姉のシスリーである
「あんたそれ何十年前の記事見てんの?そんなの見たって魔王が帰ってくる訳でもないんだし」
「そ、そうだね、ごめんなさいお姉ちゃん」
「そんなに心配しなくても私が魔王になってあげるからさ、そしたらあんたをこき使ってやるわ。」
絶対実行する気マンマンだようちの姉さんは、
「お姉ちゃんには悪いけど僕が魔王になるって決めてるんだ!」
「へぇー?お姉ちゃんに口答えぇ?」
やめて!その笑みが怖いよ姉様!!
と、心の中で訴えるがこれ多分顔に出てるなぁ、
「分かったかしら?イヴァン?」
「分かった!分かったよお姉ちゃん!」
「よろしい、今日は前回の所の勉強のおさらいするから準備しといてね?」
「はい!」
姉はそれを言うと私の部屋から出た
「弟ってこんな大変なんだなぁ、まだ5歳だけど」