表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王級術士の落ちこぼれ  作者: 小烏 暁
23/59

第3章〜さようなら・・・~#11

師匠と修行をして5年という月日が経った、あっという間の時間の流れを感じながら、イヴァンは大きな木の前で瞑想をしていた


「最近いつもあなた、ここで瞑想してるのね」


「・・・・ここの方が落ち着いて瞑想ができますから・・・師匠もどうです?」


「そうね・・・隣・・・いいかしら」


「どうぞ」


シルビは彼の隣で座禅を組み目をつぶり瞑想した、少し経ちシルビは座禅を組みながら目を開ける


「もう5年もたったのね、あんなにやんちゃで若かったあなたもこんなに立派になるなんて、あたしの教育のおかげね」


イヴァンは苦笑をし「そうですね」と答えた


「これであたしの家庭教師も終わるわ・・・イヴァンちゃんは本当に強くなった・・1週間後の入学試験だって必ず合格できる」


その声は少し寂しそうな声だった


「イヴァンちゃん・・・」


イヴァンは目を開けシルビの方を向く、両手には袋のようなものがあった


「それは?」


「卒業祝い&入学祝よ!、受け取ってくれるかしら?」


俺は師匠が持っている袋を受け取り、袋を開ける・・・


「これは・・・」


入っていたものは深紅の色をしたローブと七色に輝くネックレスだった


「・・・」


イヴァンは翡翠眼を使う


シルビの力作ローブ ランク不明

効果=魔力の消費率を減らす・治癒効果の向上・紅き加護

説明=師匠が弟子のために丹精込めて作られたローブ、いつ、いかなる時でも弟子の安全を願い作られた。


虹のネックレス

効果=危険に陥る際、ネックレスが壊れ使用者を守る


一通り見たイヴァンはシルビを見る


「・・・ありがとうございます」


目尻には涙が溜まっている。

イヴァンは座禅をやめその場を立ち、師匠の目の前でローブとネックレスをつけた


「うんうん!サイズはぴったりね!とてもよく似合ってるわよ!」


「・・・師匠・・・本当に行ってしまうんですね」


イヴァンは今にも涙がこぼれそうな目を師匠に向ける・・・・


「もう私の仕事はこれで終わり・・・あとはイヴァンちゃんが考えることよ、自分で考えて成長することも強くなる秘訣だから」


その顔は遠くを見つめていた


「あたしね、しばらくは旅に出ようと思うの、だからもしかするとそう遠くない未来にまた再開するかもね」


「そうですね・・・また会えますものね・・・」


「えぇ・・・」


シルビは立ち上がる


「それじゃあ、あたしもう行くわ、カリンちゃんたちによろしくって伝えて頂戴」


そう言いシルビは立ち去ろうとする


「師匠!」


イヴァンはシルビを呼び止める


「・・・・・・まだ俺は・・師匠に勝てていませんが・・・・必ず次あったときは俺が勝つので!.その時は覚悟していてください!!」


シルビは少し驚いた表情をしたがすぐにいつもの顔に戻った


「・・・ふふ・・・じゃあその時まで待ってるわね」


そう言って去っていった・・・イヴァンはすがすがしい気持ちを胸に秘め、師匠の後ろ姿が消えるまで見送った


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ