第3章〜わが家へ帰還~#10
イヴァンは宿屋のベットに横になり前回の報酬の確認をしていた
森の管理人の魂 新樹の指輪の二つの名前がウインドウに新しく表示されていた
「魂は使ってみないとわからないから後回しにして・・・」
イヴァンはウインドウに手を突っ込み木製で作られた指輪を取り出し手のひらに乗せた
「翡翠眼」
目の前にその指輪についての詳細がウィンドウとして現れた
・新樹の指輪=ランクA級
効果=魅了・混乱無効・魔力5%UP・
説明=欲に負けた人間が木の化け物となった魔物の木を使い加工した指輪、一定の確率で使用者に治療魔術を施す
「説明がやばいんだけど・・大丈夫なのこれ」
説明や効果を見る限り申し分がなくA級というレアアイテムなのでつけておいて損はない
イヴァンは右手の中指に指輪を嵌める、手を広げまじまじと見つめる
「・・・・」
本当に反映されたのか、自分のステータスを開く
・Lv65UP
筋421 防380 魔防850 魔攻1300 速280 賢さ1311
スキル
・従属化Lv5・魔術解読眼Lv9・魔眼Lv3
・翡翠眼 Lv6・魔王障壁LvMAX
・ユニーク=詠唱短縮Lv7・威圧Lv4・オリジン=顕現Lv1
・MPHP自動回復Lv2・剣術Lv0・闘志
・指輪の能力で以下の効果が反映されます・
全ステータスアップ ・竜魔法 ・暴走・???・真竜の生命・魅了・混乱無効・魔力5%UP
「うん、ちゃんと反映されてる」
「あの戦いでLVも上がったし至れり尽くせりだ・・・師匠には心配させたけど・・・でも行って後悔はしてない」
イヴァンはミレイユを思い出し頬を押さえながら鼻の下を伸ばす
「・・・また会えるかな」
近いうちにまた会えるかもしれない・・そうイヴァンは考えていたが・・いつの間にか眠りについていた
翌日イヴァンは師匠と二人でいろいろな街や屋台におもむき観光を楽しんだ・・・
一週間まで滞在し、家へ帰ろうとイヴァンは馬車を呼ぼうとしたが、シルビが徒歩で帰るといった瞬間絶望していた
ーーーーガチャッと扉が開く音が聞こえ両親は一週間ぶりの息子の姿を見るため、扉まで駆け寄る
「おかえりなさーい・・・・」
そこには滝のように汗を流し息を切らした息子が帰ってきた
「かあさま・・とうさま・・ただいまかえりました・・」
両親は驚いた
「大丈夫!?馬車で帰ってきたんじゃなかったの?」
当然疑問に思うだろう
「もしかしてお前、徒歩でここまで帰ってきたのか・・・」
そう言った父さま・・正解・・・
イヴァンは小さく頷く
「あらカリンちゃんにオロシちゃん!二人にお土産買ってきたわよ~」
息を上げていない師匠が後ろから両手に大きな袋を抱えながら言った
「師匠・・・とりあえず・・・中に入りましょ?・・・もうへとへとですよ・・・」
「何言ってるの!これから修行を始めるわよ」
「え!?」
このオカマは何を言ってるんだ!これ以上やると死んでしまう!
「さあ!修行を始めましょ♡」
荷物を置き倒れているイヴァンの襟元を掴み外へ引きずる師匠
「父様!母様!」
母は涙がらイヴァンを見送り父はお土産を見て楽しんでいた
・・・・誰も助けてくれないのかい!!、心の中で叫んだ