第2章〜遠出先は?~#5
激しい爆発音とともに俺は空中に吹き飛ばされるその中で魔法を放つ
「アイスニードル!」
「水の障壁」
相殺された、その後イヴァンは接近戦へと持ち込む
「風魔の剣」
俺は師匠の懐へと入る
「取った!」
かと思われたが師匠はこちらを見たまま攻撃も守りもしなかった、
しまった!!トラップ魔法!
地面に足がつく瞬間にすぐさま体をひねって飛距離をごくわずかに伸ばし、地面につく時間を作り剣をおもむろに投げた
「!!」
驚いた師匠は土属性魔法を放ち相殺したが・・・師匠の後ろから鋭利な剣が現れた
「どうやら・・・俺の勝ちみたいですね」
「えぇ・・・そうね」
次の瞬間師匠は水となって消えた
「分身!?」
「イヴァンちゃん、まだまだ修行が足りないぞ♡」
目の前に師匠が現れた瞬間体勢を立て直そうとした
「っ!いつから!!」
俺を囲むかのように敷き詰められたトラップ魔法、一瞬でこんなに設置するとは・・・
「・・・俺の負けです・・」
「んふふ~まだまだ修行が足りないみたいね?今度からもっと修行内容を多くしないとね」
「勘弁してくださいよししょーー・・・・・」
ーーーー俺は今年で13歳になった、あれから三年経っていたと思うとあっという間だったような気がする。
「今日の修業はここまでにしましょう!ほら!立った立った!」
「うへぇ・・もう動けませんよー」
「・・・それなら倒れた王子様にはあ・た・し・のふか~い愛のキッスをご所望なのね♡」
「さーて!早く飯食べましょう師匠!俺ももう腹ぺこぺこですよ!」
ちょ!立ちました!立ちましたから!唇すぼめながらこっち来るんじゃねえ!!!
ーーーー「おやイヴァン、シルビさんおかえり、今日もしごかれたみたいで何よりだよ」
「おかえりなさい~イヴァン、シルビさん、ご飯できてるから早くみんなでたべましょ!」
「あらぁ~いつもごめんねぇカリンちゃん、あたしの分まで作ってくれて」
「いいのよー全然気にしてないし!それにシルビさんいっつもおいしそうにご飯を食べてくれるから
作りがいがあるもの!」
両親は師匠の事を家族同然のように思ってくれており、最近は一緒に食事をする仲にまでなった
でもまあ、師匠こんな感じだから最初は父さんも母さんも困ってたけど、最近はすっかり打ち解けたから、順応ってすごいものだなと思った
「そうだイヴァンちゃん、明日から少し遠出しましょうか!」
「遠出・・ですか?」
「いいじゃないか、行ってきたらいい」
「そうね、かわいい子には旅をさせろって言うし」
「でも明日って姉さんが帰ってくる日じゃないの?」
そう、明日は俺の姉が数年ぶりに帰ってくるのだ!姉は15歳で学園の方にいる姉さんとずっと会っていなかった。学園内で治安維持のために結成された、エリート中のエリートしかいないグループに所属しているため、家に帰ることができないのだ。だから明日久しぶりの再会をしたかったのだが
「大丈夫よ、シスリーにはお母さんが言っておくから」
「・・・・それなら」
仕方ないけど、また今度会おう・・何年後になるやら
「それじゃあ!決まりね!!明日は早朝から出発しましょう」
「それで師匠、どこに遠出しに行くんですか?」
「聖院国ロキシマの中心街・・・エルフの森街地よ!」