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魔王級術士の落ちこぼれ  作者: 小烏 暁
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?話 フリーター魔王と出会う

プロローグ


「皆・・・死んでしまう・・・どうしたら・・・俺は、何もできないままあいつらを見殺しにしてしまうのか・・・・いや!そんなことはさせない!、でもどうしたらいい・・・?」


学園の制服の上に紅のローブを纏う男は苦悩する、目の前では金の髪をなびかせる女性が首をつかまれ、もがいている・・・相手は男の知っている顔だ。


・危機的状況によりスキル『暴走』の使用条件を満たしました・


ウィンドウが男の目の前に現れる・・・


・スキル『暴走』を使用しますか?・


男はためらう事なくスキルを使用する


「待ってろ・・・今助ける・・・」


男は赤紫色のオーラを身体に纏い始める・・・『暴走』・・それは最強のスキルであり・・・俺が皆を助けるための唯一の方法だ。


たとえ・・・・心が変わろうとも・・・・


─────────────────────────────────────────

私は極一般的なフリーターである、今年大学を卒業したは良いが、どこに就職するかを考えていなかった、学校で先生には


「おれ!農業の仕事がしたいんです!」


とか啖呵切って言ってはみたのだが実際こうして考えてみると、やっぱり農業きついし良いかな、とか思うんだよね、


「はぁ、これからどうすればいいんだ・・」


今はとりあえずコンビニのバイトでお金を稼いでいるのだが正直同じ作業の繰り返し、だからって忙しいとこには働きたくないから辞めようにも辞められない


「はぁ、ラノベとかでよくある異世界に転移したい・・・でもやっぱり異世界に行ったら行ったで大変そうだよな、」


まぁ実際この世界に未練なんてさらさらないし、

異世界に転移出来たらなといつも思っている。



その後バイトが終わって自分の家に帰り寝る準備をはじめた、


「異世界に転生しますように」


彼はそう言い夢の中に潜った。


「.......」


「.......」


漆黒のコートを纏い指は6本、そのすべての指には指輪がついている、目つきは悪く頭には二本の角が生えており、体の色は灰色な奴が私の目の前にいる・・・


「えっと、魔王様、私の顔を見てどうしたのですか?」


「うむ、貴様に会うのも久方ぶりかと思ってな」


「そうですか?」


私はいつも目が覚めると忘れてしまうのだが、

昔この方¨魔王様¨が私の夢の世界と魔王様の夢の世界がつながってしまい。このような事が稀におこるようになった。


魔王様と一緒に話すのもこれで13回目となる。

だがここは夢の中、私が現実で目覚めたらこの事はすっかり忘れて無くなるのが夢の特性である。


「我も随分と歳を重ねた、これで貴様と話すのももしかしたら最後になるやもしれん、」


「それは困ります!魔王様の話は私の楽しみの一つなのです!それなのに、」


「.......すまない、だが我は魔を統べる王、こうして弱音をあそこで吐くことは我には出来ない、だが貴様とこうして話す時は唯一我の弱音を吐ける所なのだ、特に貴様がこうして我の弱音を聞いてくれる、それだけでも我は嬉しい。」


「.......」


「我が死ぬ時は次の魔王の座を渡さねばならん、だが今の魔王候補共はどれも素質のない、貴族のプライドを主とした者が多いのだ。」


彼らの世界は勇者は既に滅んでおり魔の世界となっているのだが人間とも共存という道を進んでいるんだとか。だけどやっぱり貴族と平民との争いや揉め事が多いらしい。


「それで、最後に貴様に話しておきたい事があるのだ。」


「私に、ですか?」


「うむ、実はな、」


「我の世界に転生してはくれぬか?」


「.............え.............?」

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