空き缶
ある日、俺は友達と肝試しに行くことになった。
特に乗り気ではなかったが好きな女の子も行くということなので同行した。
メンバーは男三人と女の子一人だった。
肝試しの日、とある有名なトンネルが有りそこの中を車で行こうということになった。
気分を盛り上げるために行く途中に怖い話をした。
トンネルに差し掛かると怖い話の効果もありとても怖かったのを覚えている。
しかしなにもおきず二回くらい往復した。
トンネルの中は真っ暗で街灯もなく何か起きそうだったが何も起きなかった。
トンネルを抜けるとそこは駐車場になっていて適当に車を止めた。
自販機でジュースを買い、飲み終わると友達の一人が切り立った崖に缶ジュースを投げた。
缶ジュースは音もなく闇に吸い込まれていった。
そして車にもどるとさっき投げた缶ジュースが車のボンネットの上においてあった。
いたずらかと思ったが辺りは誰もいないし、そいつと同じジュースを飲んだやつはいなかった。
直感的にこれはまずいと思い、空き缶になった缶ジュースをゴミ箱に入れて急いで車に乗り、俺たちは帰った。
ちなみに実話です