1/2
プロローグ
高架駅のホーム。
私は電車に飛び込むためにここに来た。
ここを快速電車は110km/hで通過する。
人生を終わらせるためならここが最適だろう。
あまりにもおかしな両親、狂ったクラスメイト、進学を強制する教師はここにはいない。
誰もいないホーム。
さああの世へ旅立とう。
地平駅の隣の駅に快速電車が着く。
電車が通過しますと自動音声が流れる。
電車が発車する。
私は線路に飛び込む。
運転手は急ブレーキをかける。
電車は急に止まれない。
私はあの世に行けることを確信する。
さあミンチになろう。
痛いのはほんの少しだけ。
今までの痛みに比べたら耐えられる。
もうすぐ終わりだ。
後もう少し・・・
轢かれて血をまき散らして死ぬ予定であったが、空を飛ぶ変態人間に助けられた。