表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
男嫌いの女が異世界で男に転生して心の傷が癒えてく話し  作者: 6ミリナット


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/33

実習3

今回は短め

私の放った炎が魔猿を飲み込んでいく。

しかし倒せたとは思えない、咄嗟に勢いだけで出した炎だハンナの話しを聞く限り、この程度の炎で倒せるとは思えない。

油断なく構え、魔力を練り上げる。


『大丈夫か、デニス』

魔猿から視線を切らさずにデニスに呼びかける。


『何とか...... 大丈夫です...... よ』

息を切らしながら、デニスが答える。


『ハンナは下がっていてくれ、悪いけどデニスはもうちょいいけるか?』


『私も戦います』

ハンナはそう言うが、その声は震えていた。


『気持ちはわかるが君を守っている余裕はなさそうだ

キツイ言い方になってしまったが,ハンナがいても足手まといにしかならないだろう。


ハンナは少し躊躇いを見せたが、黙って頷いてくれた。


ハンナが距離を取り出した頃、薄くなった炎の中から影が私目掛けて飛び出してくる。


飛び出してきた影、魔猿に私が再び炎を放とうとした時、デニスが横から蹴りを入れる。


デニスから注意がそれていたためか、魔猿は吹きとび転がっていく。


『流石だなデニス、すまないが5分ほどそいつを止めといてくれないか、一発強力な魔法で決めるから』

私の炎もデニスの蹴りにも、さしてダメージを負った様に見えない魔猿には、強力な炎じゃなくてはだめそうだ。


私には魔猿を仕留められそうな魔法がある、しかし放つまでに時間がかかる、その時間をデニスにかせいで欲しかった。


『わかりました、先輩』

デニスが了承する


一息吐いて、集中を高める、体の力も抜く


両手を前に出すと、炎が吹き上がる


吹き上がった炎を丸く形成していく、直径1メートルほどになった炎球を、更に大きく膨らませる


やがて炎球が直径10メートルほどに膨らんでいく


その炎球を圧縮する


圧縮 圧縮 圧縮


炎球が見る間に小さくなっていく


さらに圧縮、炎を、熱を、魔力を、限界まで圧縮する


やがて拳ほどの大きさまでに圧縮した炎球は、もはや炎というより、ただの魔力の塊に見えた


限界まで圧縮された炎球は、一瞬でも気を抜けば、私の制御は崩れ爆発を起こすだろう


視線を魔猿に向ける、デニスは苦しそうだが何とか魔猿を止め続けてくれていた。


『デニス、もういいぞ離れろ』


私の声を聞くと、デニスか魔猿から離れる


ありがたい事にデニスは離れ際、魔猿に蹴りを入れ魔猿のバランスを崩させてくれる


【光熱閃】


限界まで圧縮された炎は、もはや光線となって魔猿の体を飲み込んでいく。


光線が消えた後、魔猿がいた場所には何も残っていなかった。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ