ピンク先生
雨は止む気配も無く降り続けている。
僕らは今焼き鳥屋さんに来ている。ピンク先生に連れて来て貰ったんだけど僕は初めて来た。店はボロボロだけど ここのおばちゃんは服がびしょ濡れの僕にタオルとシャツを貸してくれた。凄く暖かいよ。
ピンク先生は僕の話を黙って聞いていた。
ピンク先生!失恋も人生勉強ですよね!
ピ(失恋したというゴールを決めたのは自分!自分が何回振られてもゴールを決めない限り失恋しない。)
(拓海は勝手にスタートして勝手にゴールを決めたんだ)
(振られても振られても立ち上がれ、自分で失恋したというゴールを決めては駄目。)
ピ(、、、本当に美希ちゃっんはそんな子なのか? そんなお金大好きっ子が時給750円のバイトするか?
それに本田の言う事も怪しい。F40ってフェラーリだよ。拓海も本当に美希ちゃんが乗ってたか見た訳じゃないんだろ)
、、、確かに冷静に考えるとなんかおかしい
ピ(真実はわからんが大切なのは振られたからといってその人を恨んでは駄目だ。好きになった気持ちが大きければ大きいほどその人の事を嫌いになる。
、、、それは楽だからだ。失恋した傷を癒す
為に大嫌いになる。
だから逆にもっと好きになればいい。
その人が笑顔でいてくれるだけでいい。
そんな風に思えたら。人生が素敵になる。)
ピ(それが出来たら大量のピンクEXが手に入る。いっきに5レベルくらい上がるぞ。
下手したら魔法も覚えるかもしれん)
最後の話は良くわかんないけどなんかすごく
気持ちが楽になった。
そうだよね。僕は美希ちゃんが好きなんだ
それでいいんだ。
彼女が笑顔ならそれでいい。彼女を恨んだり
自分を責めるのは辞めよう。
ピ(ちょっと気になるな〜その美希ちゃんって子。 明日会ってみよう。)
えっ。何言ってんだろ。僕はピンク先生を凝視する。
ピンク先生はホロ酔いになると店の外へ歩いて行き、最後に振り返り僕に指差して
(恋愛してる!)
というと少しだけニヤリとすると店を出て行った。
、、、あ、勘定は僕なんですね、、、