ピンク先生
その男?はゆっくりこちらに近づいてきた。
僕はその男?を凝視している。街灯の灯りに照らされてその容姿がはっきりと確認出来た
男はこちらを指差し
男(ねぇ。恋してる?)
と言った。
僕は呆然とその男を見つめていた。
頭はボサボサ、サンバイザーを付けて、ピンクのサングラス。季節は秋だというのに白TシャツGパンにビーチサンダルだ。
こちらを指差しまた
男(ねぇ。恋してる?)
、、、今までの僕だと無視して逃げ出すのだが今の僕は確かに恋をしている。
思わず。 してます。 と答える。
するとその男は
(辞めておけ!理想が大きいと崩れた時の反動は貴様が受け止めきれる物ではない。
今ならまだ間に合う。今すぐその女を忘れるんだ。)
男はそう言うとクルっと向きを変え歩き始めた。 2,3歩、歩き足を留めて、
男(俺の名前か? 俺はピンク先生と呼ばれている。お前が望めばいつだってあえるさ)
と、言うと暗い闇に消えて行った。
僕はしばらく男の背中を見つめていたが
急に腹がたち。なんだあいつ気持ち悪いなぁ
縁起悪い事、言いやがって!
嫌な気分になったが美希ちゃんの言葉を思い出しまたニヤニヤして家路に着いた。
ついに運命の土曜日だ昨日はあまり寝れなかった。この前買った服もアイロンまでかけたからばっちりだ。実はこの前買い物に行った時に美希ちゃんへのプレゼントを買ってきたんだ。きっと彼女喜ぶぞ。お揃いのキーホルダーなんだ。少し古いかもしれないけどやっぱりいつも身に付けて欲しいし。会えない時に寂しくない様にしたい。
一つ問題は本田圭佑も来る事だ。
あいつは女の子が嫌がる事を平気でやるからなー!
いざとなったら僕が美希ちゃんを守るんだ。
天気が怪しくなってきた。傘を持って行こう。
僕はいつもより早めに家を出てバイト先へ向かった。