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教えてピンク先生  作者: むらかみ
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暴走列車

僕は今凄く幸せだ。好きな人と両想いなんだ

彼女は照れ屋さんだから携帯の番号も聞いてこない。僕もナンパみたいだから番号は聞かない。そんな物なくてもバイトに行けばいつでも会える。お互い縛る事の無い、大人の恋愛をしているんだ。ただ一つ問題がある。この前、コンビニに行った時、僕に彼女がいると勘違いされてしまっている。早く誤解を

解かないと彼女は僕を諦めてしまう。

幸い今日はシフトが同じだから誤解を解くチャンスだ!きっとこの前はどこに行っただとかどんな彼女ですかとか聞いてくるんだろうなぁー

あー早くバイトの時間にならないかな!

明後日が土曜日だからなんとか今日誤解を解くぞ。


夕方になりいつもの様にバイト先に向かう。

自転車を漕いでると凄いスピードで僕の横をスポーツカーが通り過ぎて行く。


あれ。助手席の子美希ちゃんに似ていた様だけど、、、


バイト先に付くと既に美希ちゃんは前出しの仕事をしていた。

いくら両想いでも仕事中にプライベートの話は良く無い。彼女もきっと解ってくれるはずだ。

しばらくすると。 吉田さん!

僕はビクンとして美希ちゃんを見る。

ヤバイ彼女言う気だ。どうしょう。また頭が真っ白になってきた。


美希(あのー先に休憩行ってもいいですか?)


えっ、、、あっ、、うん。

彼女はぺこりと頭を下げると休憩に行った。


彼女の寂しそうな後ろ姿を見ていると既に僕を諦めてしまったのかもしれない。

そう思うと居ても立ってもいられない。

僕は店にお客さんが居ない事を確認すると急いで彼女のいる休憩室に向かった。彼女は携帯を操作していて。僕に気づかない。


勇気を振り絞り、あのさーこの前デートに行くと返事したけど俺彼女いないから、、、


心臓がバクバクしてる。彼女は一瞬目を丸くしてすぐにニコっと笑うと

そうなんですか。吉田さん優しそうだから彼女さんいてもおかしくないですよ。


‼︎ や、、、 優しそう ‼︎


僕は体中に電撃が走りこれ以上の会話が出来そうもなく。ぼーっとしていると


あっ土曜日は駅裏のカラオケ屋さんなので仕事終わったら絶対来て下さいね!


僕はその日どんな仕事をしていつ終わったのかもあまり覚えていない。ただ自転車をおしながら家路をたどる。

彼女の言葉を一語一句頭に思い出しながら。

ただ顔は万遍の笑顔だ。


と先にある自販機の前に人がいる事に気付く

自販機の明かりでその人物の容姿が浮かびあがっている。


なんだあれ、、、


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