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暗黒の大燕

作者: アルト@ユニオン連合総長

「渉、朝だよ」

ばぁちゃんの声がして目が覚めた

眠気眼で俺は

「ばぁちゃん今何時?」

と聞いた

「七時、ここにきたら早起きするルールでしょう?さっさと起きた!」

もっと寝たかったが

「はーい」

と渋々声を出して起きるしかなかった


ー俺は夏休みの一番初めの七月二十日にばぁちゃんの家で一泊二日、泊まることになった……と言えば普通の中学生らしいだろうか?

正直に言うと中学二年の四月

俺はガキ大将みたいなもんに目を付けられてクラスの皆にイジメられた

学校の先生やら家族やらが対策してくれているらしいがそれでクラスメートが変わる訳が無く俺は不登校という道を選んだ。

ゆえにこれが夏休みと言うのも謎である。

そして今日はばぁちゃんの家から帰る七月の二十一日

何の変哲もなくばぁちゃんとのお泊まり会が終わった

「渉、気をつけてね」

「ああ」

と普通の会話をする

「駅まで送ってやろうか?」

とばぁちゃんが心配そうに言うが

「大丈夫だよ、すぐそこでしょ?」

と俺は返した

それでもばぁちゃんは心配そうに

「気をつけてね」

と言った

「うん、じゃあねばぁちゃん」

と俺は言って駅を目指して歩いた

ばぁちゃんの家は相模原にある

そこから電車を乗り継ぎ東京まで帰るのだ。

数十分後

東京駅から地下鉄丸の内線に乗り継ぎ家に帰る

運良く椅子に座り「陸上自衛隊の人型ロボットが盗難された事件について…」などのニュースが聞こえる中、俺は目とじて夢の中へと入り込んでいった


目が覚めたら目の前は真っ暗闇だった

少し驚きポケット携帯をだしライトをつけ、辺りを散策することにした。

駅に着いているらしくドアが空いていたので電車から出てどこの駅にいるかを確認する

「上北駅?」

俺の家の近くの駅の隣だった

それにしても照明がついていないなんておかしい。

そう思い階段を目指そうとした時

「……あの」

という声が聞こえた

ライトを声がするほうに向けるとキャッと可愛いらしい声が聞こえた

俺と同じくらいの女の子だった

「ごめん眩しかった?」

「ううん、大丈夫」

と言って少し沈黙が訪れる

最初に口を開いたのは俺だった

「ねぇ何が起こったかわかるかな?俺さっきまで寝てたから何もわからないんだけど」

と質問を投げかけたが

「ごめんなさい、私も」

と返された

「とりあえず改札の方に行ってみよう、誰かいるかもしれない」

階段を登り機能していない改札を出る

「停電みたいだね」

「そうだね」

「だれもいないのかな?」

「さぁ」

とそんなことを話していると

「誰か助けて!」

と叫ぶ声がしたので声がする方向に走った

店があったので入るとそこには女性がマントを羽織った男性にナイフで切られている姿が見えた

俺たちは絶句した

男性はこちらに気づいたらしく俺たちのほうに赤く光った目を向けた

俺たちはさらに驚いた

携帯電話の光を当てた先にある男性だと思っていた姿が人ですらなかったことに……

直ぐに俺たちに気づき、勢いよく近づいてきた。

殺されると思った俺はとっさの判断で近くにあった商品棚を倒し少女の手をひいて店から出た。

「なんなんだよ、あいつ」

と吐き捨てるように言った

少し走った後、もう来ないだろうと思い歩みを止めた直後、今度は右手を掴まれ勢いよく引っ張られた

「静かにしろ!大丈夫、僕は警備員だ」

と小声で言われた

とりあえず助かったようだ


--

しばらくして

俺たちは警備員さんの先導のもと駅内を歩いていた

「僕は林田利夫だ、ここで警備員をやっている」

「僕は貝塚渉です」

「私は鎌谷ゆかです」

と自己紹介もすませ俺が聞きたいことを言う

「林田さん、今何が起こっているんですか?」

「君たちは陸上自衛隊のロボットが盗まれたニュースを知っているだろ?」

「はい」

「それがこの上北駅に現れて人を次々殺していったんだ」

「え……」

「出口はロボットが現れたと同時に閉まって俺たちは出られなくなってしまったんだ」

「そ…そんな」

「まぁ心配するな、お前達は俺が責任をもって外に出してやる、大丈夫だ」

と励ましてくれた

「お、ここだ」とドアの鍵を開け、中に入ると監視カメラの映像が写しだされたテレビがたくさん置いてある明かりの灯った部屋だった

「監視室だ、特別だぞ」

と林田さんが続けた

「んー誰か来たのかー?」

と奥から声がした

「神田さん、私です、あと生存者も連れてきました」

「貝塚です」

「鎌谷といいます」

と「よろしく」握手をかわした

「無線をひろってみるよ」

と言い林田さんは無線機を出していじり始めた。

「貝塚くんはどこに行く予定だったの?」

と鎌谷さんに聞かれた

「僕は家に帰る予定だったよ、鎌谷さんは?」

「私は美術展に行く予定だったの」

「へー、絵好きなんだ、鎌谷さんは何か書いていたりする?」

「うん、これとか」

と携帯を取り出し女の子が書いてある絵を見してくれた

「うまいじゃないか」

「へへっありがとう、将来はイラストレーターになりたいんだ」

「へー、そうなんだ」

「皆静かにしてくれ、何か聞こえる」

と林田さんは言った

少しの沈黙が訪れる

「ほう、あいつは飛燕って言うのかぁ」

などとつぶやいたあと

ヘッドホンを置いてこう言った

「皆、明日SATが来る、助けが来るぞ」と

俺たちの心は安心感で一杯になった

「そろそろ夜中の十時か、寝よう」

「え?寝ても大丈夫なんですか?」

「ああ、あいつも夜中になると充電するんだ、その時は動かないよ」

と言った

俺はいつものようにすぅっと夢の中に入っていった。


--

数時間後、俺は自然に目が覚めた

「お、起きたか、早いな」

林田さんが声をかけてくれた

しばらくして他の二人も起きた

数十分後

「じゃあ行くぞ」

俺たちは監視室を離れ中央出口を目指した

「ん?」

地下街に出たところで林田さんが止まるよう命じた

「君たちは先に行って、僕はやることがある」

「え?林田さん?」

「早く!」

言われたとおり中央出口に通ずる階段へかけだしていった

「さて」

目の前にいるロボット、飛燕と名付けられたそれにむかってこういった

「僕と鬼ごっこをしよう、君が勝つか僕が勝つか、勝負だ」

林田は渉たちが逃げた方向の逆に逃げた

それを飛燕が追いかける。

目の前にあるカートなどを倒し障害物にして逃げた

飛燕は右目を損傷しているようで右側にある障害物を認識できずよく障害物にぶつかった

「おいっ!その程度か」

と言ったその瞬間、飛燕は大ジャンプして林田の前に現れるとナイフで素早く滅多刺しにした。

「くそ…ここまでか……みんな出られるよな……」

林田はそう言って息を引き取った


--

「ねぇ貝塚くん」

「何、鎌谷さん」

「林田さん、多分私たちを逃がすために囮になってくれたんだと思う……」

「え!?」

俺は耳を疑った

「じゃあもう……」

「うん……」

鎌谷さんは泣きそうになっていた

俺は鎌谷さんに

「大丈夫、必ずみんなで出られるよ」

と言った

その直後、ういーんと言う音がした

「なんだ?」

階段の方に目をやるとシャッターが閉まり始めていた

必死で走ったが先に気づいた神田さん以外入ることはできなかった

「神田さん、こっちにSATとか呼びに…」

と言うころには神田さんもう階段を駆け上がって目の前にはいなかった


--

SATは入り口を破壊し中にはいりすぐに男を発見した

「手を挙げろ」

と言うとその男は素直に手を挙げた

「こちらアルファ1、要救助者一名を確保」

「他に人は?」

隊員の一人が神田に話かける

「あぁいないよ」

と神田はこたえた

それを聞いたSATは

「こちらアルファ1、これより……」

「…どうした?アルファ1」

「……ひ、飛燕だ」

隊員の目の前には飛燕がいた

「こちらアルファ1、目標を確認」

「よし、要救助者を避難させた後、発砲を許可する」

SATは神田を連れて出口を出ようとするが飛燕は神田の周辺にいる隊員から次々と切り倒していった


--

「助かったよ、この階段があいてて、鎌谷さんはここきたことあるの?」

「うん、隣の駅だから」

「へぇ近くに住んでいたのか」

階段を登りきった直後、中央出口の方から男性の悲鳴が聞こえた

「ひぇー、も、もう分かった、たのむ命だけは……ぐはっ」

飛燕は神田を数回刺し、神田はその場に倒れた

俺たちは恐怖した

目の前に殺人兵器がいる

俺たちは殺される…

その時ある作戦を思いついた

「鎌谷さんこっちだ」

俺は鎌谷さんの手を引いて近くにあった掃除用具入れの中に入れた

「いいかい、僕がいいよって言うまで出ちゃダメだよ、いいね」

「うん」

俺は掃除用具入れの扉を閉めて

近くにあった消火栓へと急いだ

「消火栓なんて使うの始めてだからなぁ」

と言いながら説明書通りに構える

「飛燕!こい!」

飛燕は俺の声に気づき襲いかかってきた

俺は消火栓を噴射した

水圧で飛燕の動きが鈍くなる

そして飛燕は完全に動きを止め、水圧でそのまま後ろに倒れこんだ

「鎌谷さん、出ていいよ」

そう言うと鎌谷さんは扉を開けて出てきた

「もう大丈夫?」

「うん、もう大丈夫だよ、ロボットはもしかしたら水に弱いかもって思ったんだ、よかったよ防水仕様とかじゃなくて」

俺たちに笑顔が戻った

「じゃあ外に出ようか」

俺はそう言って鎌谷さんと一緒にSATが壊した穴を通ってまぶしい夏の太陽の陽を浴びた


--

「……お客さん終点ですよ、起きてください」

目が覚めると地下鉄の中だった

「……え?えーーーーーーーーーー!!」

どうやらあれは夢だったようだ


その後一時間以上かけて自分の家に帰った

「ただいまー」

「おかえりー、渉、おばあちゃんどうだった?」

「元気だったよ、それと…」

俺は少し間を置いて

「学校、いってみようかな」

と言った

なんか今なら行けそうな気がしたから言っただけだったが、母は号泣して抱きついてきた。


--

夏休みが終わり

始業式

久しぶりに来た俺を珍しがる人はいなかった。

なぜなら転校生が来たからだ。

そしてその転校生はなんと鎌谷さんだった

鎌谷さんとだけはうまく話せてその日の学校生活が終わった。

その後、帰宅中に俺は空を飛んでいく黒いつばめを見た。

こんな都会のど真ん中で珍しいなと思ったが俺は特に気にすることはなかった。


どうも、アルトです

LINEに練習用で書いた所意外に好評だったため、小説家になろうの初投稿で改訂版を投稿しました。

この作品が初めて完結まで行った作品なので作り込みが浅い部分が多々ありますが、最後まで読んでくれてありがとうございます。


最近は戦闘系に力を入れています。

しかし全部作り込みが浅かったりなんだりで全然進んでおらずこの作品も二期を予定してたりするんですが全く出来てないです、はい(笑)

というなんとも不定期感満載で次いつ投稿するのかもわからない作者ですがこれからもよろしくお願いします。

では、バッハは〜い


2015/5/11追記

wordの校正ツールを使って編集しなおしました。

誤字が酷くて申し訳ないです。

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