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第十三話 トーナメント戦二日目

本日二話目の投稿です。

一話目を見忘れないようにご注意ください。

 第十三話 トーナメント戦二日目 



 さて、本日はトーナメント戦の二日目である。

 今日と明日は一日に二戦ずつあるのでそこも注意しなければならない。

 能力は使いすぎると、だんだん精度と威力が落ちていってしまうためだ。

 一日しっかりと休みを取れば回復するんだけどな。

とはいえ、俺は昨日の試合で何もしていないので今日はとても元気である。

さて、今日も一日がんばるとしますか。

 そんなことを考えながら家をでた。




「あら、秋水君。

久しぶりですね。」

「あっ、莉奈先輩。

 おはようございます。」


 朝、駅から学校へ向かう途中に先輩に出会った。

前回あったのは入学式の次の日なのでかなり会っていなかったなぁ。

ちなみに、生徒会の仕事はこのトーナメント戦が終わってから本格化していくのだそうだ。


「秋水君のチームメイトたちはどうですか?

 昨日からトーナメント戦でしたよね?」

「ええ、そうですね。

二人ともとてもいい子達ですし、才能も豊かな二人でしたよ。

一応俺は主席なので、他の二人はもう少しなんというか……、まぁ、とてもいいチームメイトですね二人とも。

 ですけど、油断はしないつもりです。

油断したらすぐに負けてしまうでしょうし。」

「あら、それはよかったですね。

 それと、その心構えはとてもいいと思いますよ。」

「ありがとうございます。

 油断大敵と言うやつですかね。」

「そうですね。

驕りは敗北を呼ぶものですから。

 そういえばですけど、最終日の集まりについての連絡はきているかしら?」

「はい、秀樹から聞きました。

 体育祭の話ということでいいんですよね。」

「ええ。

 毎年体育祭の準備は大変ですのでできる限り早く集まるようにしているんですよ。」


少し過去を振り返るように斜め上の方向を向きながら先輩がにこやかに笑いながらそう答える。


「そうなんですか。

 どんなことをするのですか?」

「どんなことをするのかをそのときに話し合うのよ。」

「なるほど......。

 えっと、去年はどんなことをしたのですか?」

「ふふっ、えっと、誰がどの役職に就くのかや、あとは、委員との顔合わせを行いましたね。」


 莉奈先輩のちょっとした意地悪に対して、少し困った顔をした俺に対し、先輩が婉然と微笑みつつそう答える。

その意地悪に対して突っ込もうかとも思ったのだが、先輩の笑みを見て、すっかりその気はなくなってしまった。


「後、その後も連日会議が続くことになると思うの。

 もし用事がある日程なんかがある際にはできるだけ早めに伝えてもらえるかしら。」


少し砕けた口調で先輩が俺にそう告げる。


「分かりました。

 そういえば最終日は先輩も出場するんですよね?」

「ええ。

一年生へのお手本という意味などを含めて一戦行うことになりますよ。

 会長との一対一ですが、 会長はなかなか強いから少々厳しいかも知れませんね。

 一応、この学校では一番強い生徒ですから。」

「会長は発火能力でしたっけ?」

「そうですよ。

 能力の関係上派手だから、今年のパンフレットの表紙にも使われていましたね。」

「そういえばそうでしたね。

 それでは、最終日、頑張ってください。

 応援していますよ。」

「あら、ありがとう。

 私も今日の試合応援しているから、頑張ってくださいね。」

「はい、優勝を目指して頑張ります。」


先輩は俺に対して微笑みをみせ、校門の中へと入っていき、俺もそれに続く。

 こうして、学校についた俺たちはそれぞれの教室へと向かうのであった。




「......では、二日目のトーナメント戦。

 皆さん頑張ってください。」


 教室で先生からの話を聞き、それが終わると、チームメイトの二人がやってきた。


「おはよ〜。

 二日目だけど頑張ろうね。」

「おはようございます。

 今日もよろしくお願いしますね。」

「おはよう、二人とも。

 今日も油断せず、一戦一戦頑張ろうね。」


 ふたりと、挨拶を交わしながら会場へと向かう。


「そういえば輝美ちゃん。

 今回の戦いで一番の強敵ってどこだと思う?」

「う〜ん、そうねぇ……。

 B組のチームに一つかなり連携のとれたところがあったわね。

 あそこのチームはなかなか強いと思うわよ。

 えっと、昨日の試合だと結構後半にでてきてたところなんだけど……。」

「あぁ、秀樹のところか。」

「こないだ、秋水くんを呼びに来た人でしたっけ?」

「あぁ、そうそう。

 あのさわやか系のイケメンのことだよ。」

「たしかに、さわやか~な感じだったわね。

しかも、結構仲いいのに敬語だったでしょ。」

「あいつは誰に対しても敬語だしな。

まぁ、あそこは手強いと思うよ。

 なにせ、秀樹は次席な訳だしな、この学年の。」

「あぁ、そうなんだ。

 前回の試合じゃ能力をいっさい使ってなかったけど、能力はなんなの?」

「ん?

 あぁ、動物の使役だな。

 多分ほとんど使ってこないとは思うぞ、試合では。

 むしろ注意するのは武術かな。

 あいつは本当に強いから気をつけた方がいいぜ。

 おかしな動きをしたら、それは何か意味があると考えた方がいい。

 まぁ、あたるとしても最終日なんだから、とりあえず今は目の前の試合だな。」

「そうですね。」

「そうね。」

「では、ここで。」


 更衣室はもちろん別となっているので、そこで分かれ、着替えた後、会場へと向かうのであった。




「よし、準備はいいな。」


 時はながれ、俺たちの出番である四試合目がやってきた。


「はい、大丈夫です。」

「う〜ん、問題ないかな。」


 それぞれ、いろいろと確認しながら答える。


「今から二戦目を戦うわけだが、おのおのが自分の役目をこなせばきっと勝てるはずだ。

 各自しっかりと気を引き締めていけ、いいな?」

「「もちろん」」

「さあ、いくぞ、ファイトー「「オー!!」」」

「では、第四試合に出場する選手は所定の位置に着いてください。」


 アナウンスが流れる。

 こうして俺たちはトーナメント戦の第二戦目に挑むのであった。




「では、試合を開始します。

 始め!!」


 アナウンスとともに試合が始まる。


「これが、次席のチームですか。

 どうなるでしょうか。」

「まぁ秀樹のチームが勝つだろうな。

 もう一方のチームが相手になるとは思えないし。」

「だろうね〜。

 初動から明らかだよ。」


 現在は昼前の最終試合。

 秀樹達のチームの試合である。

 俺たちの試合は二試合目なので現在昼食をとりながら試合を見ている。

 えっ、自分の試合はどうしたかって?

 圧勝でしたよ。

 またもや出番ありませんでしたよ。

 それがなにか?

 まぁ、それはさておき、最終試合な訳だが、開始五分、勝負がもうつきそうである。


「あ、勝ちましたね。」

「そうだな〜。」

「そうね〜。」


 全員予想通りの結果だったので特に思うことなく返答する。

 ここから、三十分の休憩の後、三回戦である。

 よし、気合いを入れて頑張ろう。

 というか、そろそろ出番が欲しいな〜。




「よし、準備はいいな。」


 時はながれ、俺たちの出番である二試合目がやってきた。


「はい、大丈夫です。」

「う〜ん、問題ないかな。」


 それぞれ、いろいろと確認しながら答える。


「今から三戦目を戦うわけだが、おのおのが自分の役目をこなせばきっと勝てるはずだ。

 各自しっかりと気を引き締めていけ、いいな?」

「「もちろん」」

「さあ、いくぞ、ファイトー「「オー!!」」」

「では、第二試合に出場する選手は所定の位置に着いてください。」


 アナウンスが流れる。

 こうして俺たちはトーナメント戦の第三戦目に挑むのであった。




「では、試合を開始します。

 始め!!」


 アナウンスとともに試合が始まる。


「やはり、次席のチームは強いですね。」


 観客席でそんな話をしながら試合をみる。

 現在は本日の最終試合。

 秀樹達のチームの試合である。

 澪が「簡単なクッキーを作ってきましたので。」と持ってきたクッキーを片手に試合を観戦する。

 えっ、自分の試合はどうしたかって?

 圧勝でしたよ、えぇ圧勝でしたとも。

 またもや出番ありませんでしたよ、えぇ。

 それがなにか?

 べ、別に出番がなかったからっていじけてるわけじゃないんだからね!!

 まぁ、それはさておき、最終試合な訳だが、開始五分、勝負がもうつきそうである。


「あ、勝ちましたね。」

「そうだな〜。」

「そうね〜。」


 またも簡単に勝負がついてしまった。

 他の試合は結構拮抗しているのになぜ自分たちの試合は簡単に勝負がついてしまうのだろうか?

 他の試合の勝者なんかは結構強いように見えるんだけどなぁ〜。

 何らかの意志が働いているのかもしれないが、とりあえず、自分たちの不利にはなっていないのでいいとしよう。

 それに、明日の相手はそこそこ強いようだったし、出番もあるかな。

 そんなことを考えながら、帰りの支度をするのであった。



 第十三話 end

題名はトーナメント戦で、とても、戦闘っぽいのにもかかわらず戦闘の描写が一切ないという矛盾。


が、しかしだ、そんな状況もここまでよ。



次回、ついに秋水の本気が明かされるか?

お楽しみに〜。




追記:投稿してから気づいたんですけど、なんか、前に一度投稿されてますね。

この話。

自分で投稿した覚えはないんですけどなぜでしょうか?

執筆中小説のほうにも残っていたんで、自分で投稿したわけではないと思うんですけどね……。

まぁ、別にいいか。

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