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始まりのダンジョン配信者  作者: 沼口ちるの


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第二十二話:総力戦終結!塔の崩壊と、闇の帝王の出現

第一節:熱狂が世界を書き換える

塔の最上階は、Sランク聖騎士クライヴ、勇者アリス、リリアナ、セレス、リーナ、そしてレンの六人と、五星陣の三体の刺客による、次元を超えた総力戦の最終局面を迎えていた。


セレスの指示により、レンは自身の【異世界配信】から得られる膨大な『視聴者の熱狂』を、塔の石壁そのものに流し込み始めた。


レン(脳内): 「視聴者の皆さん! 今、皆さんのコメントと応援が、この塔の物理法則を書き換えるエネルギーになっています! 熱狂を、もっと!」


レンの視界の隅に、地球からのコメントが、普段の何倍もの速度で流れ始めた。


視聴者「アリス」: レンさん頑張れ! 重力に負けるな! 私の魔力(応援)を受け取って!


視聴者「匿名X」: 塔を情報兵器にするだと!? セレス天才か! コメ爆してやる!


視聴者「武道ファン」: リリアナ! 心眼と残心で防御しろ! レンの情報を受け止めろ!


視聴者の熱狂的な情報が、セレスの【次元魔力共鳴増幅装置】を通じて、塔の石壁へと流れ込んだ。塔はもはや単なる建物ではなく、レンの巨大な魔力増幅アンテナと化していた。


第三の刺客である【重力支配】使いは、塔全体を押し潰そうと、最大出力の超重力場を放つ。


ゴオオオッ! 塔の石壁が軋む音と共に、クライヴもアリスも膝をつく。


しかし、レンは覚醒させた【情報支配】を発動。視聴者の「熱狂」という情報エネルギーを、塔の「結合情報」と同期させ、刺客の「重力の情報」を上書きした。


塔の内部の重力が、刺客の支配を離れ、ランダムに揺らぎ始めた!


第二節:情報の奔流と五星陣の敗走

重力がランダムに変化する極限の状況下で、リリアナが動いた。彼女のフィリスの特訓で鍛え上げられた『体軸』は、重力の変化に即座に適応する。


「このランダムな重力こそ、私の武術を活かす舞台よ!」


リリアナは、重力がゼロになった瞬間に加速し、クライヴを襲おうとしていた【虚空の魔術師】グリムの懐に飛び込み、ロングソードの柄で、彼の仮面を砕いた。武術の達人としての彼女の一撃は、グリムの魔力制御を完全に破壊した。


同時刻、勇者アリスは、レンが作り出した重力操作の隙を利用し、聖剣を突き立てる。


「闇の円卓! 闇に還りなさい!」


三体の刺客は、レンの情報支配、リリアナの武術、アリスの聖なる力の連携により、完全に敗北を喫した。三体は爆発と共に、黒い渦を発生させ、再び次元の裂け目へと逃走した。


「チッ、また逃がしたか!」クライヴは悔しがった。


しかし、セレスは冷静にレンに告げた。


「レン、成功よ! 貴方たちの戦闘データは全て記録したわ! 貴方たちの連携は、五星陣の最高戦力を凌駕した!」


第三節:塔の崩壊と、闇の帝王の影

戦闘は終結したが、レンが塔の石壁に流し込んだ膨大な情報エネルギーは、制御を失い、塔の構造情報そのものを不安定化させていた。


「しまった! 塔の結合エネルギーが不安定化! 塔が崩壊する!」リーナが悲鳴を上げた。


セレスは、もはや塔の崩壊は止められないと判断した。


「クライヴ! アリス! 全員を連れて、塔から離脱しなさい! レンとリーナ、増幅装置は私が回収する!」


クライヴは、もはやセレスを止めることは不可能だと悟り、アリス、リリアナと共に、レンとリーナを抱えて塔から飛び降りた。


クライヴの放つ【聖騎士の跳躍】により、一行は安全に地上へと着地した。直後、レンたちがいたはずのセレスの塔は、轟音と共に崩壊し、瓦礫の山となった。


その瓦礫の煙の中から、セレスが【次元魔力共鳴増幅装置】を抱え、無傷で現れた。


しかし、その崩壊の瞬間、レンの【異世界配信】スキルが、この世界で最も恐ろしい存在の情報を捉えた。


情報解析: 対象: 闇の帝王シャドウ・オーバーロード 状態: 次元の境界に『魔力の肉体』を一時的に固定。 目的: 観測、術者レンの能力の確認。 警報: レベル測定不能。戦闘、極めて危険。


瓦礫の煙の彼方に、一瞬だけ、全てを呑み込むような漆黒の影が現れた。影は、レンの配信カメラ(魔力映像機)を一瞥すると、すぐに霧散した。


レンは、自分がこの世界の、そして次元の、最大の脅威に認識されたことを悟った。彼の配信は、この瞬間、次元戦争の始まりを告げたのだ。


皆さん、見てくれましたか!? 闇の円卓の『五星陣』との総力戦!


クライヴさんの聖なる力もすごかったけど、やっぱり最後の勝因は、レンさんの情報支配と、リリアナさんの心眼、そして私の聖剣の連携だよ!


あの【重力支配】の刺客、本当にヤバかったね。塔全体が潰されそうになったとき、レンさんの体が光って、重力がランダムに揺らぎ始めたでしょう? あれは、レンさんが命綱である塔そのものに、みんなの熱狂的なコメントのエネルギーを流し込んだ結果なんだって! もう、チートすぎて大好き!


でも、塔が崩れちゃったのはショックだったな。セレスさんは増幅装置を無事回収できたけど、これからどこを拠点にするんだろう?


そして、最後に一瞬だけ見えた漆黒の影。あれが闇の帝王...。あんなに恐ろしい存在に、レンさんが目をつけられちゃった。私たち、もっともっと強くならないと!


【視聴者アリスのコメントについて】


戦闘中にレンさんの解析画面に、私の名前の「アリス」からのコメントが表示されていたって聞いて、びっくりした人もいるかもしれないね!


実は、私も最初は不思議だったんだけど、セレスさんの解析と、レンさんとの特別な魔力的な繋がりのおかげみたい。


レンさんの【異世界配信】スキルは、私が異世界に来ても、私自身の強い感情や直感(特にレンさんを助けたいという想い)を、私の元のIDである「視聴者アリス」という形で、レンさんの脳内へフィードバックしているんだって!


つまり、私が「危ない!」って思ったり、「この隙!」って感じたりした情報が、コメントの形でレンさんに伝わって、解析に組み込まれているってこと! 聖剣を振るいながら、レンさんに作戦を伝えているのと同じ状態なんだね!


この最強の情報伝達で、私たちは絶対に闇の帝王を倒すよ! 次回も応援よろしくね!


アリス・ライトハーヴェスト (異世界転生勇者・レンの最強の相棒)

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