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誰も言葉を発しない。

ちょっとやりすぎたかな?



「失礼いたしました。ノア様、申し訳ありません。」



「ん?なんでムンさんが謝るの?誰も悪い事はしてないよ。でもさ、口で分からないなら、実力で分かってもらうのみ。まさか、あんな大口叩いたんだから、今更やらないなんて言わないでしょ。ねえ、君?」


あ~やっぱりちょっと、むかついたかも。



「ほら、さっさとやろ。時間がもったいない。」


そう言い、半ば強引に試合開始まで持っていく。




「では、試合を始めます。_はじめ!_」


その瞬間、床を蹴り上げ距離を詰める。

真正面から、切り込む。

さすがに受け止められる。


ま、こんくらいは騎士なら出来なきゃな。

でも、鍛錬がたりないな。これじゃ、自分が反撃できないだろ?

ずっと受け止めているだけだから、剣を右に流してやり、相手の剣を払う。

自分は、剣を払えたら刀身を上に向け、逆手で剣を持ち、喉元に付きつける。



「終わり!勝者、ノア様。」


はあ。言うほど強くない。

まあ、そうだろうと思ったけど。

負けて呆然とする相手に声をかける。



「君、入隊してどのくらい?」



「・・・あっ!はい!1年になります!」



「え!?1年!?そんなに経ってるの?」



「え・・・はい・・・」



「副隊長!これ、入って1年の人って皆このくらいのレベルなのか?」



「はっ、はい!」



うーん。僕は大神様たちからの恩恵で、普通の人の倍の速さで強くなっていくのは、わかるんだけどさ・・・

それにしても、怠けてる?

いや、体力も魔力も使い切らないと、こんなものなのか?



「うーん。うーん。」



「どうされましたか?」



「いやね、1年鍛錬してるわりに、弱いんだよ。」



「・・・・・・・」


あ、やってしまった。

あの子、心折れちゃったかな。

素直に答えすぎた。



「ごめんごめん。今日のメニュー、僕がやっているメニューと同じなの。人それぞれ、神様からもらったものは違うから、多少は仕方ないけど、それにしてもって思ったわけ。ちなみに、兄上とは剣術は6:4くらいで少し僕が勝ってるけど、魔法は3:7で兄上が勝ってる。ミックスは五分五分。ね、これだけで兄上の強さが分かるでしょ?」



「は・・・はい。ノア様の強さも・・・」

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