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次に農地の視察だ。
我が領地は北の方にあるから、名産品は大根だ。
こんなとこは、前世と同じなのかって思った。
もちろん、北に位置する我が領地は、雪も降るよ。
雪が降る前に全部野菜を抜いちゃうんだけど、前世は雪の中で育てる作物というか、方法もあったよな?
あれをやると、甘みが増すんじゃなかったかな?
じゃないと、わざわざやらないもんな。
これからくる冬に向けて、全部抜くんじゃなくて、少し残してもらって、食べ比べしてみてもいいかもしれないな。
それと、大根一辺倒だから、ほかの野菜にチャレンジするのもいいだろうな。
それから、工芸品が少ないなぁ。
もっと、工芸品を盛んにしたら、賑わいそうだし、潤いそう。
なんて、感じた領地視察1日目だった。
「ノア、どうだった?」
「とっても、有意義でした。明日もよろしくおねがいします。」
「そうか。良かった。あぁ、もちろん。明日はリアムも一緒だしな!」
「はい。わかりました!」
「何か、さっきのこと以外で気になったことはあるか?」
「はい、そうですね。何点かありました。」
「その、教えてくれないか?」
「もちろんです。屋敷に戻りましたらすぐにでも。」
「助かるよ。」
そう馬車で話し合い、初めてのの視察は幕を閉じた。
父上や兄上の役に立てるといいな。
僕は、箇条書きにしたことを、説明していった。
書き方にも驚いていた父上たちだった。
次の日は、待ちに待った砦の見学と冒険者ギルドよだ!!
ドキドキ、ワクワクしてる。
楽しみで寝れなくて、寝坊気味だ。