他者視点(兄)③
ノアが僕に分かりやすく話してくれる。
ん?おかしいな。
僕の方が10歳も年上なはずなんだけど・・・
まぁ、ノアならさもありなん。
ノアは天才なんだから。
ノアが説明を続けるにつれて、意図がわかった。
そうか。ノアは自分が利用されて、家族に迷惑がかかったり、領民が危険にさらされるようなことがあったら、嫌だと考えているんだな。
優しいノアのことだから。
本当は、ずっと守ってあげたいのだけど。
だけど、ノアの考えも一理ある。
貴族の中には野心家もいる。
平和な国だが、自領を広げたいと思ってる者も少なからずいるだろう。
できる限り守ってあげたい。
きっとそう思っているのは、僕だけではないだろう。
話しが終わり、僕らはまた手伝いに戻る。
手伝いが終わり、一息入れると、今度は磨かれ、着替え、髪の毛を整え、と準備が始まる。
終わったころには、疲れているのだ。
メイドや従者の気合いに押されてしまう。
でも、休んでる暇はない。
もうそろそろ、来客がくるはず。
ノアや父上たちが来るまで、来客の対応をすることが求められる。
滞りなく、来客対応をして、ノアも会場に入ってきた。
父上の挨拶が終わり、今度はノアの挨拶だ。
そういえば僕に採点をお願いされたりしてないけど、父上にしたのかな?
と思ってたら、ノアがやらかした。
いやいやいや!!
ノアが優秀なのバレバレだよ?
父上の挨拶と同じレベルだけど・・・
洗礼式でこんな挨拶する子いないぞ!?
父上は本来はノアの能力を隠しておくはずだったが、やってしまったことは仕方ないから、守ってくれるようお願いするようシフトしたようだ。
ノアの能力を見て、利用しようとする人がいないか心配だったけど、今のところ不振な動きをする人はいなそうだから、良かった。
協力もこぎつけられたので、一安心だ。




