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「神様・・・?いったいどうしたのですか?」



「フフッ。僕も大神様も、リルも、ノアが大好きで、心配なんだよ。ある意味僕と大神様は親みたいなもんだからね?リルは兄弟。だから、ね?少し過保護になっちゃうんだ。仕方ないでしょ?」



なんて、ニコニコしているリゲル様に戸惑う。

そんな僕をしり目に、周りの人たちに向けて話しを続ける。



「リルが言ったことは全部本当のことだからね。忠告したことも、本気だからね。ノアを害した者は、誰であろうと赦さないよ。神は殺生ができないから、大丈夫なんて考えないでね?そうだな。加護もちは加護を無くして、他の人は魔力を全部返してもらおうかな。あ、加護もちも、もちろん魔力も全部返してもらうからね?フフフ。この世で魔力が無かったら、生活成り立たないよね。ああ、それと、ノアほどの加護を持ってる者も、魔力を持ってる者もいないだろうけど、他はノアの実力だからね。そこは誤解しないでね~」



「かっ、神様?」


一気に話されては、さすがに5歳児の脳みそでは、処理不能だったみたいで、頭が沸騰しそうだ・・・



「「「ノア!?」」」


目を白黒させる僕に、駆け寄るリゲル様、兄上、姉上、母上。それに、父上。

3Dだけど、動けるんだ・・・じゃあ、4Dが正しいのか・・・

なんて考えながら、僕の意識は闇の中に落ちた。



その後どんな話し合いが行われたかを知るのは、宰相様が帰ったあとに聞いたのだった。

それも、神殿でお祈りをして、大神様に会い、大神様から聞いたのだ。


なんで、父上も兄上も、僕に甘々な姉上も教えてくれなかったのだろうか・・・?

なんて答えも、お祈り中に聞くのだった。


______________________



目覚めると僕は私室のベットに横になっていて、リゲル様はもういなかった。

あーあ、”またね”って言えなかった。

僕は、バイバイって言葉が嫌いなんだ。

もう会えない気がしてしまうから・・・



「ノア?起きた?」


と、僕の頭の近くに、寄り添うようにしていたリルが、すり寄ってきた。



「ゴメンね。心配かけて・・・」



「ううん、神様がごめんねって言ってた。」


と、リルと話をしていたが、ふと足元と見るとそこにはトーマスがいた。

こちらも、心配そうな顔をしていた。



「トーマス、付き添ってくれていたの?」



「はい、倒れる前に受け止めはしましたが、心配で・・・申し訳ございませんでした!ノア様の体調不良を見抜けず、辛い思いを」



「トーマス!」


急に言葉を遮られ、僕の怒ったような声にトーマスは驚いていた。

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