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「え?今の今まで疑問に思わなかったと?」



「ん?ああ。いや、たぶん最初は、疑問に思ったと思うぞ。ただ、最近は慣れたのだな。」


と言うと、周りの皆が頷いて同意を示す。

メイドや、執事、従者までもが!!

クッ、なんということだ・・・



「なんせ、毎日やらかしますからね。」



「ほんとだよ。今までノアに付けた護衛だって、何回もまいて街へ行ったりしちゃうし。」



「は?そんなこと、5歳で・・・」



「いや、まいたのは4歳だったな。その時に、ノアの実力も見せられたから、護衛を付けるのは諦めたんだ。なんせ、その時の護衛と同等くらいの実力はあったし、護衛をまけるんだ。自分が不利ならば、逃げ帰ってこれるだろうとな。」



「え・・あ・・・そんなに!?」



「だから、今は辺境でも一、二位の実力者をつけたんだ。まあ、今だけだが。」



「感謝してますよ。僕は経験不足ですから、実力者と戦うのは、楽しかったですよ。」


ちょっと皮肉っぽくなっちゃったかな。フフフ


「まったく、ノアちゃんは。あまり、ダンテ様をいじめないでくださいな。」


なんて、母上が言う。



「心外です!僕は少しからかっただけです。」


なんて会話を繰り広げていると、宰相が笑い転げた。



「ブハハ!ヒー、おかしい!!」


と大爆笑。なんて貴族らしくない方なんだろうか。

僕が言うのもなんだけど・・・



「あの最強剣士、最強騎士、最強赤鬼とも呼ばれたダンテがっ、自分の息子にっ!ヒーハハハ。」



「父上はそのように、呼ばれていたのですか!さすがです。僕も勝てたことありませんから。辺境伯にピッタリですよね。」



「当たり前だ!いくら神童とはいえ、5歳に負けたら引退するわ!だいたいな、~~~~」



「あらら・・・始まっちゃった。明日は手加減無しの訓練決定だわ。ハア・・・」



「ノア!余計なこと言わないでよ。私まで道連れになるんだから。」



「ええー感謝してくださいよ、兄上。強くなれるんですから。」


ッチ。


え?兄上舌打ちした・・・

こうゆうときは、シュンと反省したポーズ。


「兄上、ごめんなさい。」


とウルウル見上げる。

と、焦る兄上。



「ちょっと!ノアを泣かせないでよ!?」


と姉上の援護!



「ああっ、悪かった!!泣かないで、大丈夫だから。」



「ほんとうに?ごめんなさい。」



「もういいから、ね?」


と、いう具合になる。フフフ、心の中だけで笑う。

黒い僕。楽しい。嬉しい。幸せ。



「ちなみに手加減無しの訓練ってどんなものなのですか?」


と、宰相が興味本位で聞いてくる。


「走り込み100周、部屋トレーニングが1時間、素振りに、父上との全力の模擬戦、などなどです。」



「「「「え!?」」」」


今度は後ろから声が聞こえた。

僕たちの護衛についてくれた騎士の皆さんだった。


「団長、5歳の子にそんなメニューをっ!?

騎士と同じメニューじゃないですか!!」

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