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「あ、そうだ!父上。せっかく砦勤務の方に来てもらったのですから、剣術とか武道教えていただいても良いですか?」
「ああ、それはいいな。午前中なら構わない。」
「わっ!ありがとうございます!ガイさん、ムンさん、よろしいですか?」
「「もちろんだ!(です!)」」
ワーイ!嬉しくて、顔がほころんだ。
すると、父上や母上や、兄姉と、使用人たちが目を丸くしたあと、ポポっと顔が赤くなった。
どうしたんだろう?
「ノア・・・可愛いっ」
と、ガバッと隣にいたお姉さまが抱きついてきた。
「ノアのそんな無邪気な笑顔、とても久しぶりに見たわ。その笑顔が見れると、とても嬉しいわ。それに、笑った笑顔でどんな子も惚れちゃいそうね。」
「ええ?僕、いつも笑っていると思ってましたが、違いましたか?惚れちゃうなんて、そんなまさか。」
「いつもは、よそよそしい感じの笑顔かな。私も可愛いと思うよ。ノアは中性的な顔立ちだから、男でも惚れちゃう人が出てくるかもな。」
と、兄上が言う。
「ええ!?僕は、男の人はちょっと・・・」
と、苦笑してしまった。
「では、ガイ、ムン頼むよ。教えられることは、たくさん教えてくれ。」
「わかりました!」
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そして、それから部屋に戻り、動きやすい服に着替え、練習場へ来た。
「急な申し出をお引き受けいただきありがとうございます。よろしくお願いします!」
「いえ、団長にはいつもお世話になってますからね!そのご子息ですから、光栄なことです。」
「そうなのですね。こちらこそ、いつも父がお世話になってます。」
「よろしくな!ノア!俺からは、剣術を教えるぞ!」
「私は、魔法を教えましょうかね。」
「はい!お願いします!」
それから、1時間ほど剣術、もう1時間を攻撃や守りの魔法を教えてもらった。
「ノア、才能あるな!」
「ええ、魔法もどんどん出きるようになって・・・剣術も魔法も、才能がありますよ!なるほど。これは、団長が心配になるわけですね。どこからでも、引く手あまたですよ!」




