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他者視点(王家)②

私は確認のために、馬車に乗り、王都にある教会についた。

二階は教会本部になっている。


先触れは1時間ほど前に出したから、大丈夫だろう。



「おはようございます。本日はどういったご用件で?」



「先程、先触れを出しておいた。洗礼式の結果の件で確認したいことがある。本部長はいるか?」



「かしこまりました。宰相閣下ですね。少々お待ちください。」


そう言って、神官は二階の本部へ見習いを走らせた。

しばらくして戻ってきた見習いは、対応してくれた神官に小さな声で報告したようだ。



「お待たせしました。ご案内致します。」



_______________



「失礼します。宰相閣下をお連れしました。」


そう言いドアを開けてもらい、中に入るといたのは、本部長と副本部長もいた。



「お久しぶりです。急な面会に応じていただき、ありがたく存じます。」



「お久しぶりですな。いえいえ、いらっしゃるだろうと思っておりましたので、大丈夫ですよ。どうぞ、お座りください。」



「それで一応、どういったご用件かをお聞きしても?」



「はい。洗礼式の結果を見まして、リートルテ辺境伯のご子息の件で伺いました。」



「はい、その件ですね。」



「フェンリル様の件と、キラキラ舞う粒子と、ステータスの件ですが、全て本当でしょうか?」



「はい。もちろんです。」



「いや、疑っているわけではないのですが・・・内容が凄すぎて、現実味がなくてですね。」



「そうですね、私どももリートルテ領内の神殿からの使者から聞き、驚きました。ですが神官長の言葉も添えられており、本物であることは間違いないようでしたので、そのまま報告しました。」



「そうでしたか。それは報告以上のことは、不明だということですか?」



「はい、申し訳ありませんが。その通りです。」



「分かりました。ありがとうございました。」



_____________


そして、夜。

宰相は、陛下の執務室で向き合っていた。



「神殿でも、報告書通りだと言われました。それ以上はわからないとも。」



「そうか。神殿が情報を隠している可能性もあるが・・・なにしろ、本人に会うのが一番早いだろうな。」



「はい。リートルテ領へ、行ってきましょうか。」



「そうだな。頼むよ。」



「御意。」

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