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魔法の実践も一通り見てもらい、ついでに兄上との剣の手合せも見てもらったので、また応接間に戻ってきた。
「皆様、本日は長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。本日の結果を見て、お気持ちに変化はございましたか?」
「いえ、私ども侯爵家はご協力いたしますよ。」
「ええ、もちろん我が家もご支援します。ノア様の言う通り、国に悪用されるようなことがあっては成りません。全力でご支援致します。」
「私の家は、もともとリートルテ辺境伯の傘下ですから、もちろんご支援します。」
「同じく、私の家もです。」
「ありがとうございます。ご期待に沿えるよう、頑張ります。」
そう挨拶をして、トーマスと自室へ戻った。
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その後・・・ノアの退出した部屋では
「話しには聞いていましたが、本当に驚きです。まさかこんなお子様がこの世にいるとは・・・悪用しないと誓うよ。」
「ええ、本当に。聞いていた以上ですね。」
「私ども傘下の者も、かねがね聞いてはおりましたが、実際見ると異常さが分かりますな。」
「ええ、本当に。皆様に同意しますよ。とても神々に愛されていらっしゃるようですね。」
「ああ、我が息子ながら、本当に神童だと思うよ。これから、ご迷惑おかけしますが、どうかよろしくお願いします。」
「辺境伯、私の領地以下王都まで、何もなく平穏でいられるのは、そなたたち辺境伯が頑張っているからであろう?感謝することはあっても、責めることなどない。いつもの恩を少しでも返せるのなら、喜ばしいよ。」
「そう言っていただけると、本当に助かります。」
「先輩とは、同じ立場だから。苦労もわかるし、尊敬する先輩のお役に立てるならいくらでも!」
「我々、子爵家・男爵家も、感謝しておりますから、お安い御用ですよ!」
とそれぞれに、リートルテ辺境伯家や、辺境伯当主に、恩を感じていて、
ノアの天才っぷりを見て、ほれぼれしていた。
愛らしい見た目も、天才っぷりも、少し抜けているところも、可愛いし守りたいと思ったのだった。