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そのあとは、リートルテ辺境伯の領地経営、警備の協力をしてくれている子爵家・男爵家の、ご夫妻が挨拶にきてくれた。
こっちの挨拶では、驚かれたりとかはしてなかったようだから、たぶん大丈夫かな?
あ、そうそう。
人いた子供は、辺境伯様のお子様と、公爵家の当主のお孫様だった。
侯爵のお孫様は、綺麗な女性で、こちらの方も僕の姉上と同じ年齢だそうだ。
クラスは違うらしいけど、学園も同じだと後から聞いた。
僕も気が回らず、挨拶できなかった・・・
ううん、ていうかタイプど真ん中で、直視できなかった。
うんうん。前世含め精神年齢はハタチ近いのに、幼女には惹かれないから・・・な。
こればっかりは仕方ないだろう。
でもな、一人っ子だそうだから・・・
結婚相手は婿入りできる者だろうな。
僕もできるだろうけど、冒険者になりたい僕では無理だろうな。
そうそう。思ったけどやっぱり、辺境伯はどこも代替わりが早いようだ。
まぁ、そりゃそうか。
当主とはいえ、体力勝負なとこあるもんな。
他の家は、50歳くらいで当主なんてのはザラだけど、辺境伯は50歳で10代の子の訓練の相手とかもしなきゃいけないとなると・・・
うん、無理だな。
挨拶回りも終わり・・・回ってないけどな。
皆がデザートを食べ終わったころ、父上が立ち上がったので、僕・母上も一緒に立つ。
あ、ちなみに兄上と姉上は来客1人1人に声をかけて、会話をしてくれていた。
今は端によって、立っている。
「今日はお集まりいただき、ありがとうございました。おかげさまで、楽しい時間を過ごせました。どうぞこれからも、リートルテ辺境伯一家ともども、よろしくお願いいたします。」
父上が頭を下げるのと同時に、一緒に頭を下げる。
そう父上が閉めて、パーティーもお開きとなる。
メイドや従者が、来客を会場からお部屋へご案内していく。
僕たちは家族全員と出入り口の両サイドに立ち、お見送りする。
日本のテレビで見た、披露宴の後のお見送りと同じ感じだ。
アフターヌーンパーティーとはいえ、終わったのは夕刻。
一番近いところに屋敷を構えている方も、半日はかかるので今日は全員お泊りになる。
最後の男爵家のご夫妻を見送り、これでパーティーもとい、お披露目会は終了した。