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その次に来たのは、辺境伯一家だ。
現当主は父上の2つ年下の学園時代の後輩だそうだ。
「リートルテ辺境伯ご一家様、本日はお招きいただき、ありがとうございます。
ダンテ様、婦人、お久しぶりです。ノア様、初めまして。ロートルテ辺境伯が当主、ウェルトン・ロートルテです。」
「久しいな、ウェルトン。こちらこそ、遠い中来てくれてありがとう。」
「お久しぶりです。ロートルテ辺境伯様、ご一家様。ようこそお越しくださいました。」
「初めまして。ノア・リートルテです。ご丁寧にありがとうございます。」
「先輩のお子様の洗礼式パーティーに出席できて、よかったです。」
「前辺境伯様含め、皆元気か?」
「おかげさまで、皆元気に過ごしています。父も母も、代理として動いているくらい元気ですよ。」
「ハハ!それは結構なことだ!」
「ええ、いろいろとお話ししたいところです。」
「明後日、こちらを出発するんだろう?明日、時間をとるよ。」
「ありがとうございます。ぜひ!」
ウェルトン辺境伯は、父上が大好きなんだろうなあ。
さすが、父上だな。
「ロートルテ辺境伯様、差し・・・いえ、そちらのお綺麗なご婦人と、お子様をご紹介いただけませんか?」
「まあっ!」
と、ご婦人が声をあげる。
あれ、ミスった?
あ・・・差し出がましい、は途中でやめれたのに、お綺麗なって褒め言葉つけてしまった!!
普通の5歳児は、言わない・・・か。
「これは失礼しました。ご挨拶を。」
「ノア様、初めまして。ウェルトン・ロートルテ辺境伯が妻、アメリア・ロートルテでございます。お世辞でも、嬉しいですわ。」
「初めまして、ノア様。ロートルテ辺境伯が長男、アダム・ロートルテです。ノア様の姉上と同学年で、学園でも同じクラスで仲良くさせていただいています。ノア様も、よろしくお願いします。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
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