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僕はトーマスを引き連れて、部屋を出る。

1階に下り、食堂とは反対の方向へ向かうと、普段はあまり使われない大広間、という名のパーティールームに着く。


大広間の前に行くと、従者が両開きの扉を開けてくれた。



中を見て・・・唖然とした僕は悪くないと思う。

それはそれは、豪華な飾りがされていた。


前世のテレビやほかの人の話しを聞いていた家でやるパーティーの装飾は比較にならないほど・・・豪華だ。

たぶん金だとか、銀だとか、宝石だとかがふんだんに使われている。



なんだか、気後れしてしまう。

ドン引きしている僕をよそに、トーマスは笑顔を見せている。



「ノア、どう?素敵でしょ!」


と、嬉しそうな姉上だが・・・



「・・・・・・・」


なんとも、声にならない。



「僕はここまでするのは、反対したんだよ。」


と言う兄上。そこはもう少し頑張ってほしかったんですが!兄でしょう!


悪くないのに、兄上を心の中で、怒ってしまう。

ああ、ダメだな。



「ハハハ・・・」


と乾いた笑いしかでないが、一応返事をする。

いや、これは返事と言えるのかな・・・?



「ノア、気に入らなかった?」



「いや、お気持ちは嬉しいのですが、気後れしてしまうほどの装飾が・・・」



「いいのよ!辺境伯家はみすぼらしいなんて、言われたら大変よ!?」



「え・・・!?そうなのかもしれませんが・・・僕には合わないといいますか・・・」


そうか、そういう意味合いもあるのか。

僕には庶民感覚の方が強くて、分からなかった。


「うーん?そうかな?なら、家族だけのお祝いの時は、もう少し控えめにするわね?」



「はい、ぜひお願いします。」


元気に返事をすると、姉上が何ともいいがたい苦虫を噛み潰したような顔をしていた。


ハハハ・・・ちょっとあからさますぎたかな・・・

でも、、、こんなところにお金をかけなきゃいけない貴

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