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久しぶりの更新になってしまい、申し訳ありません!!
定期的にあげられるように頑張ります!
「どうぞ、こちらへ。」
そう言って案内した応接間は、十分な距離をとれるほうの場所だった。
「へえ、辺境伯のくせにこんな大きな部屋があるんだねえ。あ、そっか。田舎だから土地がたくさんあるからか。」
この息子、喧嘩売ってるのか?
「ほう。僕の家を侮辱するのですね。家族の総意ととってよろしいですか?」
「え?なにを言ってるんだ?難しい言葉だな。でも、僕は事実を言っただけだよ?」
「まあまあ。未来の旦那さんにそんな言葉言ってはいけないよ?夫をたてないと。ノアくん、座って話そうじゃないか。」
なに言ってるんだ?この伯爵は。
あんたの夫人のどこが、夫をたてているんだか。
「その、未来の夫ってなんですか?」
「あら、まあまあ。噂は辺境まで届いていなかったのかしら?ノアさん、あなたを我が子の夫人に迎えようと、婚約の申込みに来たのよ。これが終わったら、王都へ行って都会の洗練された奥様になる準備をしましょうね。あなたは、未来の王都在住の伯爵夫人よ。」
「では、お断りします。」
「はい?」
「だから、お断りします。」
「何を言ってるのかしら。王都では、もううちの嫁になるって、噂が回ってるのよ?いき遅れになってしまうわよ。フフフ。それにね、結婚って家同士の契約でもあるのだから、お父様の指示には従わないとね?」
この夫人悪い悪女の顔してるよ。
「では、正式にお断りします。後程書面はお渡しします。それから、名誉棄損で慰謝料を要求しますので、そのおつもりで。」
とすばやく父上がお断りをする。
「はい?辺境伯って、頭悪いのかしら?」
「そうですね。私には伯爵夫妻、ご子息の行っている言動は理解ができません。それで、頭が悪いと言われるのなら、それで結構です。」
「なっ!」
「ノアを侮辱し、辺境伯も侮辱する。そんな家に、だれが好き好んで縁談を結ぶのですか?意味がわかりません。