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「お待たせ致しました。」


階段を降り、家族全員で騒いでいる貴族の前へ行く。

さすがに、僕らの姿見えてからは、吠えなくなったが。

あんな大声で吠えていれば、こっちにも聞こえてるだろうに今さらだ。



「ほんとよね!この使用人が、部屋にも案内してくれないのよ。玄関で待たせるなんて、使用人の躾がなってないんではなくて?」



イーマスもトーマスも顔がピクっとした。

珍しい。完璧な二人がイライラしてるな。



「それはそれは。我が辺境伯家では、客人を待たせる場合は部屋へ案内するものだとは、教えていますがね。」



「そうなの?困ったわね?この使用人は解雇することをオススメするわ。私が紹介いたしましょうか。ふふふ。家族になることですしね。」


嫌味もきいてない。

分かってないのか?

それとも、そんなことあるわけないと思ってるのか。



というか、この人伯爵本人じゃなくて、伯爵夫人だよな?

この国は昔から、実力主義で女主人もたくさんいると習った。

女性でも伯爵なら、相手と初っぱなから会話するのも分かる。

だって、爵位がある方が話すのが、マナーだから。



爵位がないから、不能というわけではないけど、

それでも、マナーがあるなら、それに沿っていくのが、会った人に対する礼儀だよね?


やっぱり、こんな人と家族になっても、メリットはないだろ。

絶対なしだわ!



「とりあえず、部屋へ案内します。どうぞ。」



父上も、イーマスを侮辱されて、怒り心頭だろうな。

顔には出てないけど、口数が減った。



ちなみに、僕も怒ってる。

有能、完璧執事のトーマスと、家令兼執事のイーマスを侮辱するとはな。

というか、うちの使用人はみんな一流だからな!?

お世辞じゃなく。

こてんぱにしてやろう。

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