15
声のする方を見ると、大神様と、この星の神・リゲル様がいた。
僕は慌ててお辞儀をする。
「お久しぶりです。」
「うんうん。お久しぶり。」
「久しぶりじゃの。まあ、そんなにかしこまらないで、楽にしてくれたまえ。」
「あ、はい。ありがとうございます。」
「立ち話もなんじゃ、座ろう。」
と大神様が言うと、どこからかテーブルとイスが3脚でてきた。
ついでに、日本茶とせんべいも出してくれたようだ。
「わあ~久しぶりだ。」
懐かしくて、ついつい顔がほころんでしまう。
そんな僕を見て、2人の神は笑う。
「あの、あまり長居はできないかと・・・」
と言うと、リゲル様はスクリーンを出してくれた。
それには、教会の様子が映っていた。
ん?動かない?
「あの、これって?」
「向こうの時間は止まっているよ。僕たち神は、君のことをこのスクリーン越しから、よく見ていたんだよ。」
「おお~さっすが神様ですね。僕の聞きたいことも、全部あてるなんて。」
「まあね。なーんて」
「それでね、前に話せなかったことを話しておこうと思って。」
「あ、はい。転生直前に聞こえたことは、気になってました。」
「だよね~」
なんとも軽い感じの神様だ。
「でも、地球の神よりちゃんとしてるよ?」
ええっと・・・心の声も聞こえちゃうのかな。
「その通りだよ。」
「それは気を付けないとですね。」
「アハハ。でも君いい子だから、聞かれてまずい事なんてほとんどないでしょ?」
「そう・・・ですかね?」