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母上と姉上にも、事の詳細を話すと、怒りまくっていた。

女性の怒る姿って、恐ろしい・・・


思い出しては身震いしてしまうほど。

前世では、学生の時くらいしか女性と関わることなかったから、知らなかった。

けど、よく現場監督が”嫁さんには頭が上がらない”って、言っていたな。

その意味が分かった気がする・・・



いや、女性の強さは、こういうとき以外にも発揮されるのだろうけど。


なんとか、たしなめて・・・

(僕一番の被害者になると思う。僕が一番怒っていいよね?だけど、僕がみんなを落ち着かせる役なんだ・・・え、なんで?)


~以上、僕の心の声でした~



なーんて、現実逃避していた。

そしたら、イーマスがやってきた。



「お食事の用意ができましたよ。」



そう言われて、ついていく。

みんなで食べる夕食は久しぶりで、嬉しい。

やっぱり、今日は伯爵たちは来ないのかな?

よかった。




______________



なーんて、考えていたときもありましたよ。

食事が終わり、みんなでティータイムを楽しんでいると、警備の騎士にイーマスが呼ばれ、話しに行ったかと思えば、すぐに戻ってきて、話しがあるのでさっきの騎士を食堂へ入れてもいいか、と尋ねてきた。



入ってきた騎士は、顔を青くしながら、説明をする。



「例のバカ伯爵とご子息が来られて、邸入れろ、泊めろと騒いでいます。こんな時間に無礼だと伝えれば、辺境伯は夜分に追い返すような薄情ものだと王都で広めると言っていて、こちらの言い分は聞いてもらえません。私たちの一存ではどうすることもできず、参りました。お手を煩わせ、申し訳ございません。」



「え・・・?」


僕らは、あまりの非常識さにあっけにとられた。


あ、ちなみに父上と兄上が帰ってきて話しあった後、使用人と騎士たちには、事の次第を伝えてもらっていて、そのときにバカ伯爵?だのアホ貴族だの、という呼び名で伝えられていたらしい。

だから、使用人や騎士もバカだの、アホだの言っているのだ。



使用人も騎士もノアのことが大好きで、そのノアを侮辱したことに腹をたてていて、分かっていて皮肉を込めてバカだのアホだのと言っていることを、ノアは知らないのだった。



「こんな時間にきたの?」



「はい。」



「いつからいるの?」



「10分ほど前でしょうか。」



「え。そうなの?追い返すのは無理そうなんだよね?」



「はい、申し訳ないです。声も大きく、領民にも声が届いているかと」

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